市村 悦延 · @hellotomhanks
13th Dec 2016 from TwitLonger
★「一つの中国」発言で露呈したトランプ外交の軽率さと危うさー(天木直人氏)
トランプ氏が米FOXテレビのインタビューで、
ニクソン・キッシンジャー以来の米国の「一つの中国」政策を変更するかのような発言をしたらしい。
これを日本のメディアは、さも大事件のように書き立てている。
しかし、報じられるトランプ氏の一連の発言は支離滅裂で、
とても本気で米国の「一つの中国」政策を見直す覚悟があるとは思えない。
そして、もしトランプ氏が本気で「一つの中国」政策の見直しを考えているとしたら、
トランプ氏の外交はたちまち行き詰まるだろう。
習近平の中国が「一つの中国」政策を変える事はあり得ない。
戦争も辞さないだろう。
これは少しでも中国を知っているものならわかるはずだ。
そして、いま米国が本気で中国と戦争することはあり得ない。
それどころかトランプ氏が中国との関係を悪化してスタートするなら、それは決して米国の国益にならない。
今の米国にはそんな余裕はない。
国益優先を掲げるトランプ氏は自己矛盾でスタートする事になる。
このトランプ氏の発言から分かる事は、トランプ氏の外交は、軽率で危ういということだ。
「危うい」という意味は、強硬で、戦争につながる恐れがあるという意味ではない。
支離滅裂で、不安定だと言う意味だ。
見ているがいい。
トランプ氏の中国に関する発言は、今後より慎重なものになるだろう。
対米従属を続けていると、日本外交はトランプ発言に振り回され続けることになる。