★軍事情報包括保護協定を急いだ朴槿恵大統領の救い難さー(天木直人氏)

私が朴槿恵大統領を見限ったのは、米国の圧力に屈して慰安婦問題の不可逆合意を強行したからだ。

 アジアの平和を、日中韓の融和で目指すのではなく、日米韓三カ国同盟強化で行おうとしたからだ。

 だから、朴槿恵大統領の失脚も残念とは思わない。

 政治混乱が早くおさまり、その後にアジアの融和を優先する民主政権が韓国にできることを願うばかりである。

 ところが、朴槿恵大統領は、この政治的混乱に紛れて、さらなる日米韓軍事同盟強化に手を貸した。

 それが軍事情報包括保護協定の締結だ。

 きのう11月23日に長嶺駐韓大使と韓民求国防相が署名した。

 米国の高高度迎撃ミサイルシステムを韓国内に配備したことに中国は不快感を示した。

 同様に、中国はこの日韓軍事情報保護協定締結に不快感を表明した。

 当然だろう。

 死に体になってもまだ、中国を怒らせて対米従属に走る。

 朝鮮半島の対立を、解消するのではなく、刺激し、北東アジアにあらたな不安定要素を持ち込む。

 残念ながら、私の朴槿恵大統領の評価は、悪いままで終わりそうである。

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