★オバマ大統領と立ち話すらできなかった安倍首相-(天木直人氏)

APEC首脳会議に出席した安倍首相の姿が見えない。

 それはそうだろう。

 各国首脳は、保護主義に走るトランプを牽制することで精一杯だからだ。

 そんなトランプと真っ先に会ったにもかかわらず、トランプの保護主義に釘をさすどころか、

「信頼できる人物であると確信した」と絶賛して迎合した安倍首相に、あきれ果てているからだ。

 しかし、安倍首相の姿が見えないのはAPEC首脳会議の場だけではない。

 その機会に合わせて行われる首脳会談においても、まるで出番がなかった。

 唯一の首脳会談がプーチン大統領との会談だが、北方領土問題の進展は無理だと引導を渡された。

 習近平主席とは10分の立ち話しかできなかった。

 しかもその立場なしで、臆面もなく、日中関係の改善は重要だと伝えたという。

 習近平主席は、内心で、嘲笑っただろう。

 どの面さげてお前が俺にそういうことを言える資格があるのかと。

 それよりも、なによりも、オバマ大統領との会談はどうなったのか。

 まったく報道がない。

 ということは、立ち話さえ出来なかったということだ。

 日米同盟を最優先する日本の首相が、首脳会議の場で米国の大統領に会わない、会えない、

などということは、前代未聞だ。

 世界にさきがけてトランプ氏との会談を急いだ代償だ。

 来年の1月まで日米関係は動かない。

 1月以降の日米関係がうまくいく保証はまったくない。

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