★戦争で犠牲になる前に、日米同盟によって犠牲になる日本国民-(天木直人氏)
(註:思いやり予算とそれを含む総額の数字修正ありー市村悦延)

日本が在日米軍の維持の為に毎年負担している総額は、

思いやり予算の1860億円を含め、7600億円と言われている。

 トランプ氏は、それを知ってか知らずか、日本はただ乗りだと批判して在日米軍の撤退をほのめかす。

 取り引きを有利に終わらせるために、最初に法外な事を吹っかけるのがトランプ流らしい。

 そうなら、この在日米軍経費は、さらに増える事になる。

 少しばかり高くついても、トランプ氏が日米同盟を重視してくれるなら安いものだと、

安倍首相は考えるだろうからだ。

 おそらくトランプ氏との初会談も、それを飲まされるための会談に違ない。

 しかし、この7600億円の在日米軍維持費は、

昨日11月17日に開かれた財政制度等審議会が提言した、

社会保障費の伸びを5000億円に抑えると言う方針よりも大きな額だ。

 そして、その額はトランプ政権下の米国でさらに増えるだろう。

 日本防衛のためには仕方がないと政府は言うだろう。

 日米同盟は重要だと考える国民はそれを受け入れるだろう。

 しかし、ただでさえ足らない社会保障費だ。

 高齢化社会になればますます必要になってくる。

 このままでは、いくら日米同盟が強化されて日本の安全保障が守られても、

そのまえに日本国民は生きていけなくなる。

 戦争で犠牲になる前に日米同盟の犠牲になるという私のセリフが、いよいよ現実になるということである。

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