★野党は谷内正太郎局長を国会喚問し安倍外交を透明化させよー(天木直人氏)

国家安全保障会議(NSC)の谷内正太郎事務局長が11月8-10日の日程で

訪ロすることを一部のメディアが小さく報じている。

 何しに行くのか。

 日露首脳会議に向けた協議であるという。

 しかし、日露首脳会議に向けた協議は、

世耕経済産業大臣兼対ロ経済協力担当大臣や岸田外相が何度も協議して来たし、

これからも行うことが公表されている。

 なぜ閣僚の協議の屋上屋を重ねる形で、いや閣僚の協議を差し置いて、

外務次官OBの谷内局長が派遣されるのか。

 谷内局長は安倍首相の信頼があるからだという。

 世耕大臣や岸田大臣が信頼されていないとでも言うのか。

 いいだろう。

 百歩譲って谷内局長の派遣と協議で成果が出れば文句はない。

 しかし今度の日露首脳会談で北方領土問題について歴史的進展があるとはもはや誰も考えていない。

 あの佐藤優でさえそれを認めている。

 経済協力に重点が移ったことは明らかだ。

 その為に世耕大臣が活躍しているのではないか。

 もし谷内局長が北方領土問題を進展させて帰って来るなら岸田外相は不要ということだ。

 ポスト安倍首相の筆頭と言われている岸田外相の面目丸つぶれだ。

 それでは谷内局長は一体何しに行くのだ。

 それは日ロ首脳会談が成功裏に終わったと見せかけるシナリオを作りにいくのだ。

 慰安婦問題と言い、日中首脳会談の実現といい、オバマの広島訪問と言い、

ことあるごとに外交が行き詰った時、谷内局長が派遣されてきた。

 そしていつも訪問前は報道されるが、

その結果どういう成果があったかということは一切報道されないままだ。

 なぜか。

 話せば舞台裏がばれるからだ。

 メディアもそれを知って敢えて聞かないのだ。

 書こうとしないのだ。

 こんな裏外交を許してはいけない。

 メディアが書かないなら野党が追及するしかない。

 野党は谷内正太郎事務局長が外遊した後は、必ずその後は彼を国会に招致し、

何を話し合ってきたかを国民に知らせなければいけない。

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