★天皇の「公的行為」を精査しろといったのはどこのどいつだー(天木直人氏)

生前退位に関する有識者会議の議論は、そのすべてを国民に全面公開して進められなければいけない。

 そう私は繰り返し強調して来た。

 しかし現実はその反対に、誰がどのような意見を述べているのか、まったく伝わってこない。

 議論は急速に進んでいるに違いないというのにである。

 そう思っていたら、きょう11月5日の毎日新聞で知った。

 10月27日に開かれた第二回有識者会議で次のような指摘があったらしい。

 憲法に規定されていない公的行為について、「どこまで必要なのか」と指摘したものがいたというのだ。

 このことが、きのう11月4日の首相官邸のホームページで公表されたという。

 こんな指摘をした奴はどこのどいつだ。

 明らかに今上天皇の平和活動について制限を加えようとしている。

 今度の有識者会議での私の関心はただひとつである。

 天皇陛下の負担軽減や、さらには天皇陛下の政治不干渉原則という大義名分を持ち出して、

天皇陛下がみずから模索し、

率先してこられた天皇陛下の平和的活動に制限を加えようとするかどうか、これである。

 そして間違いなく安倍首相は有識者会議を使って、それを目論むに違いない。

 きのうのHPで公表された指摘もまさしくその一環だ。

 それを見極めるためにも、その指摘をした者がどこのどいつであるか、それを知る必要がある。

 安倍政権の思惑通りにさせないためにも、生前退位に関するあらゆる議論は、

国民の前に全面公開されなければいけないのである。

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