★「各国首脳が相次いで日本詣でする」という捏造記事-(天木直人氏)

スー・チー氏来日の意味することについては別の機会に書きたいと思う。

 ここでは訪日直前の11月1日に書かれた産経新聞の記事について書く。

 その記事にはこういう見出しがつけられているいた。

 「きょう、スー・チー氏来日 相次ぐ首脳日本詣で」と。

 そういえば、ドゥテルテ大統領が日本に来た時も、たしか読売新聞が書いていた。

 このところ外国首脳の来日が相次ぐと。

 たとえば次のごとくだ。

 10月 モンゴル首相
     フィリピン大統領
     ヨルダン国王

 11月 ミャンマー国家顧問
     カザフスタン大統領
     インド首相
     ドイツ大統領
     マレーシア首相
     シンガポール大統領

 12月 韓国大統領、中国首相(註これは不透明になってきた)
     ロシア大統領

 
 たしかに私が外務省にいたころに比べ多くなっている。

 しかし、私が外務省にいた時の体験から言えば、

このほとんどは、日本が経費負担で来てくれと招待しているものに違いない。

 決して向こうから是非とも安倍首相に会いたいいと言ってきたものではない。

 そういう来日も中にはあるかもしれないが、ほとんどは日本から呼びかけて実現したものに違いない。

 その一方で、安倍首相は用もないのに外遊と称してあらゆる国に押しかけていることは周知の事実だ。

 これを要するに、地球儀俯瞰外交と称して安倍首相の命令で

どんどんと外国首脳を呼べと命じられた外務省が、

通例以上に外国首脳の来日を増やしているというのが実態だ。

 それを「日本詣で」などと書く。

 とんでもない捏造記事だ。

 すべては中身のない安倍外交の宣伝である。

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