★このタイミングで泉田知事が安倍首相と会談した真意を疑うー(天木直人氏)

かねてから私は泉田新潟県知事の反原発の本気度を疑ってきた。

 もし本気で柏崎刈羽原発の再稼働を許さないつもりなら、なぜこのタイミングで立候補を取り下げたのか。

 事実と異なる報道を「新潟日報」にされたからだというが、

報じられている内容を見るだけでは、とてもそれだけで立候補を取り下げる理由にはならない。

 知事選を続ければ、よほど深刻なスキャンダルが明るみになって、とても戦えないと判断したのではないか。

 そうとでも考えないと理解できない泉田知事の突然の立候補取り止めだった。

 そして、私の泉田知事に対する疑念は、きのう10月13日に泉田知事が官邸を訪れ、

二階幹事長、安倍首相と会談した事を知って決定的になった。

 おりから新潟の知事選は大詰めを迎えている。

 そして反原発候補が自民党候補を猛追し、横一線に並んだと言われている。

 そんなタイミングで、泉田知事が首相官邸を訪れ、二階官房長官や安倍首相と会談をしたというのだ。

 その目的はなんだったのか。

 泉田知事は会談後の取材に対し、

「後継者指名はしない、と最初から申し上げた事実がある」とのみ述べたという。

 その一方で菅官房長官は13日夕の記者会見で、

「知事にお越しいただいた事は大きいのではないか」と述べたという。

 これを要するに、自民党は、泉田知事が反原発を訴えている米山の支持表明をしてくれるなと頼み、

泉田氏がそれに応じたということだ。

 その背景にどのような取引があったかはもちろん知らない。

 しかし、よほどの取引があったに違いない。

 16日の新潟知事選挙で反原発派の米山候補が破れるようなことがあれば、

13日の泉田知事の官邸訪問がその帰趨を大きく左右したと考えられる。

 果たしてメディアはその真相を書くだろうか。

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