★生前退位のニュースを漏らした宮内庁幹部が更迭された!-(天木直人氏)

最近発表された宮内庁幹部の一連の人事刷新の裏には、

生前退位問題についての、安倍首相の宮内庁幹部に対する意趣返しだったことは、もはや周知の事実だ。

 しかし、一連の宮内庁人事の中で、どのメディアも書かなかった宮内庁人事がある。

 それが宮内庁の宮務主管の人事交代だ。

 どこの新聞だったか忘れたが、10月1日付の人事欄で、

宮内庁の宮務主管が交替するという一段の小さな記事があった。

 少し遅れての人事だが、私は、これも一連の宮内庁人事のひとつだろうと推測したが、そのままやり過ごした。

 そして、今日発売の週刊新潮(10月13日号)の記事を読んで驚いた。

 その宮務主管こそ、天皇の生前退位の御意向をNHKに漏らした、

いわゆる、「天皇を陰から支えた宮内庁幹部」だったのだ。

 さらに私が驚いたのは、その人物が西ケ廣渡(にしがひろ わたる)と特定されていたことだ。

 西ケ廣は、私もよく知っている4年後輩の外務官僚だ。

 彼だったらリークしかねない。

 それほど肝のすわった男だ。

 天皇をないがしろにする安倍首相が許せなかったのだろう。

 通例なら70歳まで10年務めるところを、わずか2年半で更迭されたのだ。

 安倍首相の意趣返し人事、ここに極まれり、である。

Reply · Report Post