★辻本氏が稲田防衛大臣を攻め稲田氏が総裁候補の器でない事を暴露。
蓮舫氏は①国民の最大関心の事項で攻める、
②基軸は国民の最大多数の最大幸福を貫く路線を取り得られるか。
逆に、野田元首相や前原議員の如く第2自民党で甘んずるなら将来は暗い。ー(孫崎享氏)

稲田朋美議員は、自他ともに有力総理候補として扱われてきた。

2015年6月17日、ロイター通信の主催する講演会後の質疑で「女性初の首相を目指すのか」と問われ

「政治家であるなら、誰でも首相を目指している」と答えた。 

2016年2月17日朝日新聞は、「安倍首相、森氏・稲田氏を“きわめて有力な総理候補”」と題し報道した。

しかし、衆院予算委員会で30日、稲田朋美防衛相が民進党の辻元清美氏の追及を受け、涙ぐみ、

辻元氏は、稲田氏がジブチの自衛隊視察のため

今年8月15日の全国戦没者追悼式に出席しなかったことなどを問題視、

稲田氏は「今回、本当に残念なことに出席できなかったが、指摘は指摘として受け止めたい」と

言葉を詰まらせながら答えるのが精一杯という情景をみせ、

全国民の前に、総理としての資質のないことを暴露した。

もしこの一件がなければ、稲田朋美議員は今後とも有力総理候補として扱われていく可能性が高く、

改めて辻本氏の政治家としての力を見せつけた。

辻元 清美1960年4月28日生まれ

蓮舫  1967年11月28日生まれ

 両者は比較的同じ世代の政治家である。

 一般市民に対するアピール度は両者ともに似ている。

 辻元氏に言えることは、政治の世界では蓮舫氏に比較してはるかに苦労してきている事、

早大在学中の1983年歴史教科書問題に触発され、

アジア諸国と日本の交流の活性化を目的としたNGO「ピースボート」を設立したこと等にみられる如く

早い時代から政治理念を持ち、かつ、政治家としては1996年社会民主党党首の土井たか子の誘いを受け、

第41回衆議院議員総選挙に比例近畿ブロック単独で出馬し、初当選したことにみられる如く、

ほぼ野党一色で過ごし、多数派に向かう形で、勉強を積んできている。

今日、安全保障問題を語らせば、民進党最強の論客であろう。

 他方、蓮舫氏は1993年4月、テレビ朝日の報道番組『ステーションEYE』のメインキャスターという

華麗な道を歩み、同じシナリオを渡された時の説得力、アピール度合には抜群のものを持っている。

 しかし、今、日本は危機の真っただ中にある。

1. 集団的自衛権

2. TPP参加

3. 原発再稼働

4. 秘密保護法に代表される抑圧政策

5. 消費税アップ、法人税下げに代表される格差社会の拡大

 民進党が国民の信頼を勝ち取るためには、これらの問題から真正面に取り組む必要がある。

他の問題でどれくらい頑張っても、国民の関心は得られない。

それが今次国会での党首質問で迫力不足と言われた源である。

 残念ながら、民進党には上記問題で自民党と同じ姿勢をとる強力な勢力がある。

 しかし、第2自民党の民進党で国民の支持が増す可能性はない。

 国民世論こそ、政策立案の核になる。

 蓮舫氏も辻元氏に見れる確固たる信念と、体制に果敢に挑戦する精神を学べば、

多くの国民の支持を得られる。

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