★米国大統領選の討論会が教えてくれた事(今こそ対米自立だ)-(天木直人氏)

 クリントンとトランプの討論会を聞いた。

 これほど貧困な討論会はないと思って聞いた。

 馬鹿くさくて途中で聞くのを止めた。

 メディアはどっちが勝ったか負けたかばかりを報じている。

 しかしそんなことより重要なことは、討論会の演説の内容だ。

 嘘八百を並べたり、相手の誹謗中傷をするのはまだ愛嬌がある。

 聞き捨てならないのは、どちらの候補も、米国にとってどちらが利益をもたらすかを競い合っているところだ。

 そこには世界のために米国が何をすべきかという理想は見る影もない。

 ここまで米国は行き詰まったということだ。

 こんな米国に従属一辺倒の日本外交では、日本の将来は危うい。

 命と金をどんどんむしりとられていく。

 クリントンとトランプの討論が教えてくれたこと。

 それは対米従属と決別し、自主、自立した日本を取り戻すべきだということだ。

 そのことを国民に堂々と唱える政治家や政党がいまこそ求められる。

 それは右翼や左翼とは無関係だ。

 日本の政治が目指す当たり前の事である。

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