★「北朝鮮と対話すべき」と言い出した櫻井よしこには仰天したー(天木直人氏)

きょう発売の週刊新潮9月29日号に、わが目を疑う記事を見つけた。

 それは、櫻井よしこの連載コラム「日本ルネッサンス」第722回だ。

 その中で櫻井よしこは、いまこそ日本は拉致問題で北朝鮮に柔軟になるべきだと書いている。

 すなわち、日本は核・ミサイルと拉致問題を分離せよ、

北朝鮮が核・ミサイル問題で国際社会から孤立しつつある今こそ、

日本は拉致問題で話し合いを進める時だ、と書いている。

 私がかねてから書いてきたとおりだ。

 櫻井よしこがこんなことを書くようになったことは驚きだ。

 注目すべきは、それが櫻井よしこの考えではなく、

「救う会」会長の西岡力氏の言い出した事だというところだ。

 そしてその西岡氏は、アントニオ猪木の訪朝に見せた北朝鮮の対応は、

「北朝鮮は国際社会と対立しているけれども、

日本とは交渉したいというメッセージに他ならない」と言っているという。

 おりから安倍首相、岸田外相は、国連に出席して日米韓による対北朝鮮に対する制裁強化を訴えている。

 はたしてこれが本気なのか。

 それとも櫻井よしこが書いているように、

拉致問題を活用して対話を進めようとしていることのカモフラージュなのか。

 それはわからない。

 しかし、こういう意見が安倍首相の仲間たちから公然と出てきたところが重要なのだ。

 拉致問題に対する安倍首相の今後の出方から、とうぶん目が離せない。

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