★北の核の脅威を煽って行き詰まりをごまかす安倍首相の噴飯物-(天木直人氏)

北朝鮮が5回目の核実験をして、小型弾頭核ミサイル攻撃が現実味を帯びてきたからというもの、

安倍首相・菅官房長官の発言が過激さを増している。

 もちろん、危機を煽って安倍政権の支持率をあげるという狙いがある。

 「危機の時にこそ安定政権が不可欠である」と国民に訴えているわけだ。

 そして、それは奏功している。

 最近発表された世論調査では、軒並み安倍政権への支持率が上がっている。

 しかし、ひょっとすれば安倍首相は、本当に危機が起きてほしいと思っているのではないか、とすら思える。

 実際のところ、このまま行けば危機が単なる杞憂ではなく、まさかの事が起きるかもしれないのだ。

 報道によれば、韓国は金正恩を狙った作戦をシナリオに入れ始めたらしい。

 米国はB52より高速の爆撃機B1を韓国に派遣するという。

 そして北朝鮮はさらなる核実験を行うと言っている。

 ひょっとして、ひょっとするかもしれないのだ。

 まさかの有事が起きる危険性が現実的になりつつあるのだ。

 もしそんなことが起きれば日本の政治はストップする。

 与野党を超えて危機管理政治になる。

 すべてに行き詰った安倍政権にとっては、これ以上ない救いではないか。

 安倍首相は気づき始めたのではないか。

 もはや、何をやってもうまく行かないと。

 このままでは、いずれ政治を投げ出さざるを得なくなると。

 そして安倍首相はそれだけは二度としたくないと考えているはずだ。

 その前に北朝鮮が有事を起こしてくれたら助かる。

 こう考えて、北朝鮮に対する強硬政策を加速させ、危機意識を煽っているとしたら、それこそ噴飯物だ。

 我々は、北朝鮮に対する安倍首相の言動を、最大の警戒心を持って監視していかなければいけない。

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