★沖縄ヘリパッド建設現場を訪れた昭恵夫人と三宅洋平のその後-(天木直人氏)

安倍昭恵夫人が三宅洋平というラップミュージシャンに連れられて沖縄の高江を訪れたのは8月6日だった。

 反対する住民を強制排除してまで強行する米軍ヘリパッド建設は、辺野古移設強行と並んで、

安倍暴政の象徴のようなものだ。

 その現場を訪れた昭恵夫人の真意について、多くが疑義を抱いたのは無理もない。

 その時私は書いた。

 すべての評価は、ヘリパッド強行建設が昭恵夫人の訪問の後で止まるかどうかで決まると。

 それから20日ほどたったきょう8月25日の東京新聞が報じている。

 機動隊と住民の攻防は連日のように続き、高江は緊張した状態が続いたままだと。

 昭恵夫人の訪問は何の意味もなかったということだ。

 そして、昭恵夫人自身がそれを認めている。

 発売中の週刊スパ最新号(8月30日号)に、安倍昭恵夫人と三宅洋平の対談が掲載されている。

 そこで昭恵夫人が語った中には、ヘリパッド建設を中止させようとする意志は微塵もみられない。

 「どんな人でも対話をすれば分かり合えると信じています」を繰り返すだけだ。

 つまり、あの訪問は、あくまでも自分の好奇心の為の訪問であり、

抗議行動を止めて話し合いで解決しましょうと呼びかけるための訪問でしかなかったということだ。

 これほど高江住民とその支援者たちを馬鹿にした言動はない。

 それにしても、その対談で語る三宅洋平の権力迎合の言葉の数々には驚かされた。

 昭恵夫人に「また次の選挙を目指しているのですか?」と聞かれてこう答えている。

 「次は当選しないと。さすがに三度目の何とやらでと言われちゃうだろうから」

 この対談は、この国の政治の緩み切った姿を見事に教えてくれている。

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