★読売新聞に褒め殺されている野党共闘と共産、民進の本気度ー(天木直人氏)

きょう8月21日の読売新聞の連載記事「政治の現場」民共融合③は底意地の悪い記事だ。

 そこでは民進党と共産党がつぎの衆院選でも共闘を続ければ

東京や大阪でかなりの野党統一候補が自民党候補に勝てるとグラフで説明している。

 たとえば、東京では、共闘しなければ負けるはずの菅直人が土屋正忠に勝ち(東京18区)、

松原仁は石原宏高に勝つ(東京3区)。海江田万里が山田美樹に勝ち(東京1区)

長島昭久が小田原潔に勝つと(東京21区)書いている。

 大阪では平野博文が佐藤ゆかりに勝ち(大阪11区)、

滋賀では川端達夫が大岡敏孝に勝つ(滋賀1区)と書いている。

 熊本では松野頼久が木原稔に勝つ(熊本1区)と書いている。

 だから共産党と民進党の選挙共闘が衆院選でも続くなら、安倍自公政権にとって脅威になると書いている。

 そして自民党もそれを警戒しているという。

 しかし、これらの予想は、あくまでも共産党の票がそのまま民進党の候補者に上積みされた場合の

単純計算の結果でしかない。

 そして、読売新聞のその記事は同時にこう書いている。

 「とはいえ、事はそう簡単に運びそうもない」と。

 つまりこの読売新聞は、つぎの衆院選挙における共産党と民進党の野党共闘を褒め殺して、

野党にその気にさせて、しかし野党共闘の話し合いが進めば進むほど

民進党と共産党との間で対立が表面化し、結果として国民の前で醜態を見せる事を期待しているのだ。

 ここまで舐められては共産党と民進党は意地でも選挙共闘するしかない。

 果たしてそれができるか。

 共産党と民進党の本気度が試される事になる。

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