★対米従属の安倍・朴政権下では真の日韓友好関係は無理だー(天木直人氏)

慰安婦問題は、慰安婦の名誉と人権を押しつぶせば、

ごかまして解決ができるかもしれないが、竹島問題はそうはいかない。

 それをきょうの各紙が見事に証明してくれた。

 日米韓軍事同盟を最優先する日米韓三カ国政府は、

昨年12月末に、すべてを曖昧にしたまま、突然、慰安婦問題の「不可逆的合意」を発表した。

 その矛盾が大きくならないうちに、日韓両国は慰安婦基金の発足を急いだ。

 すなわち韓国政府が慰安婦基金を7月に設立し、

日本政府がその基金に10億円の政府拠出をすることできのう8月12日日韓実務者が合意した。

 その基金の使い道も、慰安婦像撤去問題も、曖昧なまま安倍首相が全面譲歩したのだ。

 すかさず米国は、国務省報道担当官という低いレベルの声明で、これを評価した。

 ところが、その合意が見られた同じ時に、

韓国の超党派の国会議員が竹島に上陸するという計画が明らかになった。

 この事をきょうの各紙が大騒ぎで報道している。

 慰安婦問題も竹島問題も、すべては明日8月15日の終戦記念日、

韓国では光復節(日本の植民地支配からの解放記念日)を意識しての動きだ。

 慰安婦問題は、慰安婦の名誉と人権を、

日米韓軍事同盟を優先する日米韓の三カ国の政権が、押しつぶせば、ごまかして解決できるかもしれない。

 しかし、竹島問題はそうはいかない。

 日韓両国の国民のナショナリズムがかかっているからだ。

 そして米国は日韓両国民のナショナリズムに関わる問題には手を出さないし、出せない。

 竹島問題は、間違った歴史認識に固執する安倍政権下では解決出来ない事はもはや自明だ。

 そして竹島問題に関する日韓両国の解決なくしては、慰安婦問題の真の解決もあり得ない。

 これを要するに、真の日韓友好関係は、

安倍・朴両政権が終わった後の新たな政権の間で再構築するしかないのだ。

 いま我々が目にしている日韓関係は、

いつの日か到来する真の日韓友好関係の一里塚と捉えればいいのである。

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