★早速。安倍氏と小池氏の協調模索。
東京都民は「小池氏の自民党にいじめられている。
「断固戦う」演出に惑わされなかったら、小池氏に投票したか。
騙す小池+マスコミ、騙される都民ー(孫崎享氏)

1: まず、8月2日付朝日新聞の「小池氏処分様子見の記事から見てみたい。

・自民党は小池氏との関係修復に動く構えを見せ始めた。

・安倍氏は役員会議で「東京五輪成功のため、

今回示された民意をかみしめながら都民と力を合わせて取り組んでいきたい」と述べた。

細田幹事長代行は

「首相の発言は一緒に大事な都知事だから一緒に努力するという趣旨ではないか」と述べた。

2:安倍首相の意向は選挙期間中も明白であった。明示的な小池批判もほとんどしていないし、

自民党公認の増田氏の応援演説もほとんど行っていない。

3:そもそも小池氏と安倍氏は政治的に極めて近い位置にいる。

 国内的には日本会議等の右派に近いこと

日本会議国会議員懇談会

 ・特別顧問 安倍晋三 麻生太郎

・会長 平沼赳夫

・副会長石破茂、小池百合子 菅義偉 中谷元 古屋圭司 山崎正昭

対外的には米国の安全保障関係者と深いつながりがある。

したがって考えれば、安倍氏と小池氏の間に深いつながりがあると推定するのが自然だ。

4:この中で小池氏は都民の都政への不信を利用して、既存勢力と対決する姿勢を演出した。

小池氏は出馬正式表明の記者会見で、都民の信頼取り戻すと表明し、

都議会を冒頭解散する等の3つの公約を列挙した。

選挙が終わって、「都議会を冒頭解散する」点はどうなったであろうか。

当選が確実となった31日夜、

小池氏は「都民の方々から選ばれた都議会の方々とも、しっかりと都民のための政策の実現のために、

これからも連携をとらせていただきたい」(朝日新聞)と述べた。

自民党にいじめられている、これに断固戦う図式は茶番劇だった。

5:マスコミもまた小池氏は自民党と対決する図式を報道し続けた。

私のツイッターを引用する。

朝日報道醜すぎないか、私のツイッター、30日東京都知事選、小池氏終始自民党にいじめられる像演出。

最後まで29日朝日「都知事選後”ノーサイドない”高官、小池氏除名に言及」

仮に小池氏になって自民党野党続けますか。

即、利権で手を打つだろう。朝日”ノーサイドない” と信じて書いたか。騙されたる振りか。

後者でしょうね。

そして選挙後、1日朝日「政権与党は関係改善模索。官邸には小池氏との全面対決を避ける配慮。

安倍首相30日増田氏応援演説依頼に応ぜず。

首相は一度も小池氏の批判をしていない。このメッセージは十分伝わっているだろう」

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