#shogi 先手藤井システム6五歩&5六銀&1五歩型考察


“将棋ペンクラブログ”の各記事でも取り分け藤井猛九段&四間飛車関連の記事が人気だろう。表題のみで本文に紹介された棋譜を当てる涓滴氏のご慧眼は『一般常識ですわ!』と申すべきかも知れない。
47手目▲8三歩△同飛▲8六歩は、後手飛の横効きと△6七とから△8六角の王手飛車を消す手順で、関係者用棋譜DBでは先手の2戦2勝だ。37手目に▲7一角は如何にも効かしたい一手で、△8三飛と逃げるなら▲6三歩成△8七歩成▲5三と以下先手が指せる。
但し、'00/12/19の第59期C級2組順位7回戦▲小阪昇七段VS小林裕士四段○で出現した△5五歩▲4七銀△8七歩成▲8二角成△7七と▲6五飛△8七角といった対応も、居玉で陣形差が甚だしいだけに気になる。
http://ameblo.jp/shogi-strategy/entry-10949533506.html“四間飛車 後手藤井システム△9三歩型|将棋・序盤のStrategy”に類型としてご紹介の後手の強襲策は、8二馬型に乗じる点で上記局に通じ、居飛車の先後に関わらず公式戦未登場だが成否は千日手に懸かっている。
30手目に△8六歩▲同歩を入れて△4五歩▲8八飛△4六歩▲8五歩△8三歩に、▲3三角成△同桂▲8三歩△同飛▲7二角は△8二飛▲6三角成△4四角で後手良し。先手は角筋を放置して▲6八玉とバランスを図るが、△2八角を含みに△7四歩から銀桂を使われると勝ちにくい。

後手は△1二香を最後に回す限り28手目△3二金までは自然だが、先手は表題の組み合わせで拙いなら▲6五歩か▲5六銀か▲1五歩の何れかを後回しにする事になる。4七銀+6七銀型は▲4七銀を入れる唯一の型で、他は▲4五歩及び上記手の組み合わせが腕の見せ所だ。

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