★日本の核開発を習近平に語っていたバイデン米副大統領の衝撃-(天木直人氏)

 ワシントン発共同が報じた。

 バイデン米副大統領は米公共放送(PBS)のインタビューで、

中国の習近平主席に対し、次のように語っていた事を明らかにしたと。

 「日本が明日にでも核を保有したらどうするか。彼らは一夜で核を開発する能力がある」と。

 もしこの報道が事実なら、米国の日本に対する不信感の強さをあらためて思い知る。

 そして米国が、日本より中国を相手にしていることを思い知らされる。

 よくこのような発言をバイデンは習近平にしたものだ。

 しかも、その事を、よくも米国のテレビで無神経に明かしたものだ。

 このバイデン米副大統領の言葉に対して、日本政府はどう対応したか。

 世耕弘成官房副長官は24日の記者会見で次のように語ったという(25日毎日」

 「我が国が核兵器を保有する事はあり得ない」と。

 「非核三原則は日本の重要かつ基本的な政策として今後も堅持する」と。

 「我が国の原子力利用は平和目的に厳しく限定されている」と。

 驚くべき対米従属だ。

 米国に対する弁解一色だ。

 そんなことはあり得ません、今後ともそんな事はしません、といっているのだ。

 なぜ米国政府に確認しないのか。

 本当にバイデンはそんな事を習近平に言ったのか、と。

 そして、もしそれが事実なら、なぜ米国政府に文句を言わないのか。

 日米同盟のパートナーである日本を疑って、

共通の敵である中国の習近平に日本の危険性を語るとは何事か、と。

 なぜ日本のメディアは、その事を世耕副官房長官に問いたださなかったのか。

 日米同同盟至上主義の嘘と、

対米従属の極みである日本政府とメディアを白日の下にさらした、バイデン米副大統領のテレビ発言と、

それに対する世耕官房副長官の記者会見発言である。

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