★たった一人で基地返還を成し遂げた佐喜真さんが教えてくれた事ー(天木直人氏)

記憶をたどって書いているので、不正確なところがあったらご容赦願いたい。

 今朝5時45分ごろだったと思う。

 NHKの朝のニュースを見ていたら、沖縄の佐喜真なにがしという人が、

たった一人で米軍から美術館のある土地の返還(その土地に先祖の墓があったらしい)を

成し遂げたというエピソードを紹介していた。

 彼の語っていた事は象徴的だ。

 返還の実現に至るまでの手続きの複雑さは、「エベレストの山」を上るがごとく大変だったという。

 金網(基地のフェンス)は、まるで国境そのものだという。

 極めつけは次の言葉だ。

 日本政府にいくら掛け合ってもらちが明かなかったので、直接米軍と交渉したと。

 そうしたら美術館(の存在す得る土地)であれば返還できるとあっさり認められたと。

 日本政府がいかに役立たずであるかを痛感したと。

 このエピソードは、いかに日本政府がまともな仕事をしていないかを教えてくれる。

 日本政府がいかに国民に背を向け、米国に遠慮しているかを教えてくれる。

 なによりも、沖縄の基地問題がなぜいつまでたっても解決できないまま放置されて来たかがわかる。

 そして米国との交渉は、日本政府を通すことなく直接米国政府と話し合えば解決できることを教えている。

 6月21日朝5時45分ごろにNHKニュースで流された、

この「たった一人で成し遂げた基地返還」のエピソードは、国民が必見すべき画像だ。

 まだNHKにもこのような番組をつくり、放映する良識が残っているという事である。

 それにしても、この佐喜真さんという人は立派な人だ。

 このような人が日本の政治指導者なら、すべてが違っていることだろう。

Reply · Report Post