★領海侵犯した中国の傲慢と、なす術ない安倍政権の対中外交-(天木直人氏)

中国軍艦が接続水域航行をした時は、夜中に中国大使を呼び出して大騒ぎしたのに、

公然と中国軍艦が領海侵入したのに、抗議にならない抗議で終わっている。

 岸田外交は一体どうなっているというのだ。

 外務官僚に電話で抗議させて終わりだ。

 何かといえば、「米国と連携して対応する」、だ。

 中国は、国際法で認められている無害通航だと主張しているらしいが、

国際法の解釈は国際政治の力関係で決まる。

 日本は今度の中国軍艦の領海侵入は無害通航ではないと間髪いれずに主張しなければいけない。

 米国は助けにならない。

 沈黙するのは当たり前だ。

 みずから「航行の自由」作戦で同じことをやっているからだ。

 そんなことで中国と争いたくない。

 おりから中国は南シナ海の軍事膨張で、ついにアセアン諸国から反発されるようになった。

 中国・アセアン外相会議は共同声明をだせないまま決裂した。

 アジアに敵対するようでは中国もおしまいだ。

 いまこそ日本は正しく中国に抗議すベきであるのに、安倍政権にはそれができない。

 不必要な中国包囲網を繰り返して中国との関係を悪化させ、

正しく抗議すべき時に、それができなくなってしまったからだ。

 お前にだけは文句を言われたくない、と習近平に敵視されてしまった。

 日中関係の打開のためにも、安倍首相を一刻も早く交代させなければいけない。

 対米従属から自立し、憲法9条を掲げて、平和外交で中国の軍事覇権を正しく止めさせる。

 そういう政権を作らなければ、日本はこのまま中国に領海侵犯され続けていく。

 国民に不満が溜まり、ますます反中国感情が高まる。

 それだけは避けなければいけない。

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