★米国にテロ問題を解決することはできないー(天木直人氏)

米乱射事件が米国に与えた衝撃ははかりしれない。

 今度の事件は特定のテロ組織と直結したものではないという。

 一匹狼のテロリストでも、ここまでの犠牲者を招くテロができるのだ。

 もし、イスラム国が直接に関与したテロであるのなら、犠牲と衝撃は、この比ではないだろう。

 私が注目したのは、このテロに対する米国要人の言葉だ。

 オバマ大統領は、インターネットで影響を受けた者の仕業だといい、銃規制の必要性を訴える。

 次期大統領を戦っているトランプは、テロリスト出身国からの入国規制を訴え、

もう一人のクリントンは異教徒との寛容さを訴える。

 どれもこれもピント外れだ。

 米国ができる最善のテロ対策は、テロリストへの武力攻撃を止めることだ。

 誤爆した時や、幹部が殺害された時しか報じられることはないが、

米国は毎日のように無差別爆撃を行っている。

 無人機やコンピューター制御による非人道的な殺戮を繰り返している。

 米国がそのような一方的な軍事行動を止めない限り、テロはなくならない。

 そのことに米国が気づかない限り、テロは繰り返され、

そして米国はそれに対する有効な対策を持つことはできない。

 誰かがそれを米国に教えなくてはいけない。

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