★見ているがいい。外出制限解除のつぎは飲酒禁止解除であるー(天木直人氏)

私は6月7日のメルマガ第451号で書いた。

 日米地位協定の見直しが困難なら、

せめて在日米兵の日本における行動規制だけでも強化・徹底したらどうか。

 そうすれば、いやになって米兵を辞めだすものが続出すると。

 そうなれば米軍は日本から出て行かざるを得なくなる。

 米国は、それを知っているからこそ、在日米兵の行動規制についても、決して本気で取り組まない。

 事件、事故が起きるたびに、再発防止の努力をする振りをして在日米兵の行動を規制するが、

やがて規制を解除するのである。

 6月11日の読売新聞が一段の小さな記事で書いていた。

 すなわち、横須賀で起きた酒酔い運転事故で、

在日米海軍司令部は日本に駐留する全海軍兵に対し、

飲酒の全面禁止と外出制限を支持したが、10日になって外出制限措置を解除したと。

 事故が起きたのが6月5日であったから、わずか数日で行動規制が解除されたというわけだ。

 飲酒禁止の解除はまだ続けるという。

 外出禁止の方が米兵にとっては厳しく、反発が強いから、いち早く解除したのだ。

 しかし、そのうち飲酒禁止も解除されることになる。

 酒が飲めなければ、やはり兵士を辞めると言い出す者が続出するからだ。

 しかも、事故を起こしたのは海軍兵だから、この規制措置は海軍に限ったものなのだ。

 重要なのは日米地位協定の見直しだけではない。

 米兵を日本から撤退させる方法はいくらでもある。

 日本における米兵の行動規制を強化・継続すれば日本から米兵を撤退させることは可能なのである。

 日本政府は、それさえも米国に要求しないのである。

 米軍のなすがままなのである。

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