★オバマ大統領の広島訪問を9割以上の世論が支持する理由ー(天木直人氏)

オバマ大統領の広島訪問について各紙の行った世論調査を見ると、

いずれも圧倒的多数(9割)が評価している。

 それほど素晴らしいものだったのか。

 もちろん違う。

 各紙に掲載された識者の反応は、むしろ批判的なものが目立った。

 それではなぜこのように世論と識者の間で評価がわかれるのか。

 それは、どこまで原爆投下や核兵器の非人道性について、知識があるかないかの違いだ。

 すなわち、米国の軍事・外交政策について知れば知るほど、

さらにいえば原爆投下を決定した当時の国際情勢や、ルーズベルトやトルーマンの対日観、

そして、様々な米国関係者の当時の発言などを知れば知るほど、

あるいは安倍首相の思惑を知れば知るほど、

オバマ大統領の広島訪問や、その時の演説を、素直に評価できなくなる。

 これを要するに、事実を知れば知るほど、うわべだけの印象で左右されなくなるということだ。

 だからこそ、権力者は本当の事を大衆に知らせないのだ。

 事実を隠し、パフォーマンスと言う名の情報操作に熱心なのである。

 この事は、オバマ大統領の広島訪問だけではない。

 すべてがそうだ。

 だからこそ、我々はひとつでも多くの真実を知る必要がある。

 そのためには情報公開や報道の自由が決定的に重要なのである。

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