★見事に演説を使い分けるオバマ大統領-(天木直人氏)

読者から、オバマ大統領が広島訪問に先立って米軍の岩国基地で演説した画像の提供を、

以下の通り受けた。

 https://www.youtube.com/watch?v=6_2X2iQd4Og

 それを見ると、いかにオバマ大統領が演説を使い分けているかがわかる。

 日米同盟礼賛一色だ。

 そしてオバマ大統領は訪日を終えて帰国した後、

6月2日の米コロラド州で行われた空軍士官学校の卒業式で演説している。

 それを報じるきのう6月4日の読売によれば、次のように語っている。

 「我々は人類の歴史の中で最も平和で繁栄した時代を生きている」と。

 「この数十年間、主要国間の戦争は起きていない」と。

 「パールハーバーから9・11まで、海だけでは国を守れないことを歴史が証明している」と。

 「(現在の深刻な脅威として国際テロやイラクなどの内戦、ロシアのウクライナ侵攻、

南シナ海をめぐる紛争をあげ)これらは我々がつくった国際秩序への試練だ。断固対抗する」と。

 あの広島演説を行った同じ大統領が、語る相手で見事にその内容を変えている。

 私はそれを批判しているのではない。

 そのすべてがオバマ大統領であり、米国であるということを知らなければいけないと言っているのである。

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