★オバマに沖縄女性殺害事件を聞かなかったNHK昼のニュースー(天木直人氏)

いま、正午のNHKテレビのニュースを聞きながら、

これだけはどうしても書いておかなければいけないと思って急いで書いている。

 真っ先に報じたのはサミットで訪日するオバマ大統領とNHKの単独インタビューだ。

 それはいい。

 しかし、そこでオバマに真っ先に語らせたのは、日米同盟の強化の重要性だ。

 今度のサミットは、米国と議長国である日本が、

世界経済や世界の安全保障で結束する事を示す会議にしたいという。

 世界の安全保障問題として、そこでオバマが語ったのは、

北朝鮮の核を念頭においた核不拡散であり、中国の南シナ海拡張の牽制だ。

 いまや安倍政権の意向を代弁するようになったNHKだから、それも理解できる。

 しかし、ならばこそNHKは、沖縄で起きた不幸な女性殺害事件に言及し、

日米同盟強化の為にも、日米地位協定の見直しの必要性に言及しなかったのか。

 NHKにそこまで求めるのは無理としても、

なぜNHKは、ただの一言も沖縄で起きた不幸な事件に言及し、オバマの言葉を聞き出そうとしなかったのか。

 NHKが意図的に沖縄女性殺害事件を避けたことは明らかだ。

 これほど沖縄県民や日本国民の気持ちに背くものはない。

 これが国民の為の公共放送であるNHKのいまの姿だ。

 戦後70年の日本の最大の矛盾と不幸を見せつけた、

2016年5月22日正午のNHKテレビのニュースであった。

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