★国民ではなくモンサント社の側に立つ安倍政権ー(植草一秀氏)

本日、5月21日(土)

午後3時から午後4時半の予定で、

東京銀座のモンサント社付近で、

March Against Monsanto(反モンサント大行進)

が行われる。

http://geneticroulette.net/archives/2688

日時:2016年 5月 21日(土)15:00~16:30

プログラム:
15:00 銀座・水谷橋公園に集合
15:30 デモ出発
16:30 解散

水谷橋公園へのアクセス
住所:東京都中央区銀座 1-12-6
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅 10 番出口から徒歩約2分
都営地下鉄浅草線宝町駅 A4 出口から徒歩約2分

上記サイトから、なぜ

「反モンサント大行進」

が世界で展開されるのかを紹介する。


今、なぜ、世界でモンサント反対デモか?

遺伝子組み換え作物の栽培が始まって今年で20年、

遺伝子組み換え作物の栽培は世界で大きな問題を作り出してきました。

栽培地域での生態系の破壊、住民のガンや出生異常などの健康被害、

世界の消費者や家畜の健康被害への懸念、

さらには遺伝子組み換え企業による食料生産の支配などへの懸念が高まっています。


遺伝子組み換えと健康被害

昨年3月にはWHOの外部研究機関がモンサントの殺草剤(農薬)ラウンドアップ(グリホサート)を

実験動物上での発ガン性認定となる2Aにランク付けしましたが、

モンサントはラウンドアップがこのような健康被害を生み出すことを

長いことひた隠ししてきたことがわかっています。

しかし、モンサントは米国政府との近い関係を利用して、

危険性を訴える意見を踏みつぶしてこの殺草剤を世界に売り出すことに成功させ、

ラウンドアップはモンサントのドル箱となりました。

モンサントが開発した遺伝子組み換えはこのラウンドアップの特許が切れた後も

モンサントが独占して売り続けるために、考案されたと言います。

そうして作られたラウンドアップとセットで売られるラウンドアップ耐性遺伝子組み換え種子は

世界のデファクトスタンダードとなり、

モンサントのもとには他の遺伝子組み換え企業からも

このラウンドアップ耐性技術の特許料が入り込むことになりました。

この遺伝子組み換え作物もラウンドアップに劣らず、

それを食べる人に健康被害をもたらすことが世界のさまざまな研究で指摘されています。

もう1つの遺伝子組み換えに害虫抵抗性遺伝子組み換え(Bt)がありますが、

虫が食べたら死ぬようなタンパクを生成するように遺伝子組み換えされており、

モンサントは虫が食べたら死ぬが、哺乳類には問題ない、と宣伝してきています。

しかし、それを食べた家畜が下痢を起こしたり、死ぬケースが世界で報告されています。

この遺伝子組み換えが登場してから人間にも腸の問題が大きくなっていることが

データとしても確認されています。


モンサント社とはどんな企業?

世界の多くの国が遺伝子組み換えを使った食品には

その表示義務を課す遺伝子組み換え食品表示義務を課していますが、

モンサントはその制度を攻撃し、米国政府やその同盟政府と組んでそうした制度の攻撃を進めてきました。

米国での遺伝子組み換え食品表示義務は米国の消費者の長年の夢でしたが、

それもモンサントが先頭にたって潰してきました。

遺伝子組み換え技術に批判的な研究にも組織的な攻撃を行ってきたことが明らかになっています。

なかなか遺伝子組み換え耕作を承認しない世界の政府に対して、

モンサントは米国政府を通じて恫喝をかけています。

こうした民主主義とありえないことを行うモンサント社とはどんな会社なのでしょうか?

モンサント社は種子市場で世界最大のシェアを持つ企業ですが、

もとは戦争を通じて大きくなった化学企業でした。

その手がけた製品とはサッカリン、PCB、DDT、アスパルテーム(人工甘味料)、

牛成長ホルモンなど健康被害を引き起こし、禁止されたもの、

あるいは禁止運動の対象となっているものばかりであり、

さらにモンサント社は原爆製造計画やベトナム戦争での枯れ葉剤製造にも関わっています。

その上、生態系に破滅的な影響を与えると懸念され、

世界的な禁止が成立している自殺種子(ターミネーター種子)の技術を所有し、

日本モンサント社のWebサイトではターミネーター種子は一切開発も販売も考えていないといいつつも、

実際にはブラジル国会などを通じて、禁止を解くための働きかけまで行っていることがわかっています。

モンサント社は自由貿易協定などを通じて、

世界の農民に種子企業から種子を買わせることを強制し、種子企業を買収し、独占することで、

世界の食料生産を支配することを狙っています。

アフリカやラテンアメリカの農民からも自分たちの種子をモンサントが奪おうとすることに対して

大きな怒りの声があがっています。

世界の人びとがこうしたモンサント社の実態を知り、それに反対する行動を行ってきた結果、

このところ、モンサント社の株価は落ち、モンサント社は研究所をいくつも閉鎖し、

リストラせざるをえない状況になっています。

そうした行動の元になってきたのが世界で同時に行われる

March Against Monsanto(モンサントに反対する行進)です。

モンサント社こそ、米国を代表するTPP推進企業のひとつであり、

モンサント社は日本をTPPに組み込み、モンサント社による世界の食糧市場支配を目論んでいる。

私たちの目の前には、TPPという悪魔が存在する。

日本の主権者は連帯して、このTPPという悪魔を祓わなければならない。


上記の

ドキュメンタリー映画
『遺伝子組み換えルーレット~私たちの生命のギャンブル~』

ウェブサイト

http://geneticroulette.net/archives/2688

から、さらに転載させていただく。

日本でのモンサント社とは?

モンサントは日本ではどんな存在なのでしょうか?

日本では現在、遺伝子組み換え作物の商業栽培は行われていません。

そのため、日本でのモンサントの存在は見えにくくなっています。

しかし、日本は実はモンサントの大きなお得意様なのです。

日本は世界で最大級の遺伝子組み換え輸入国で、

しかも日本の遺伝子組み換え食品表示は既存する世界の制度の中でもっとも緩いため、

日本の消費者は知らないうちに大量の遺伝子組み換え食品を食べています。

そして、日本政府は米国政府以上にモンサントの要求に対して従順で

米国政府よりも先にモンサント社の遺伝子組み換えを承認することもよくあります。

フランスなどでは一般の店では売ることが禁止されているモンサントのラウンドアップも

日本ではホームセンターなどでは大々的に売っており、規制されていません。

日本は現在、モンサントの天国と言ってもいい状況です。


日本政府も批准に向けて動き出しているTPPを成立させることで、

各国政府の権限が弱められ、遺伝子組み換え企業への反対がより困難となり、

企業特権が認められてしまうことが危惧されています。

種子の権利が農民から取り上げられることを世界の農民は危惧しています。

遺伝子組み換えとその殺草剤に問題があることが世界的に明らかになってきたにもかかわらず、

TPPによって、それに蓋をして反対できないような世界に作り替えられようとしています。

そんな世界はごめんです。

消費者の健康や生産者の権利を奪うモンサントに対して日本からもノーの声を上げていく必要があります。

ぜひ、あなたもモンサントに対してノーの声を!


グローバル強欲巨大資本は、世界を支配するために、

戦略的な物資、産業を支配する戦略を推進してきた。

戦略的な物資、産業とは、

食糧

エネルギー

鉱物資源

金融

軍事

である。

世界を支配する巨大資本は、

これらの分野を完全支配下に置く戦術を採用し続けてきた。


残念ながら、日本は、上記の5分野において、

そのすべてにおいて支配権を確立できていない。

そして、モンサント社は、世界の食糧を完全支配する

「悪魔の戦略」

を実行している。

しかも、その「悪魔の戦略」は、単に「戦略」が「悪魔的」であるだけでなく、

「遺伝子組み換え作物=GMO」



「農薬=除草剤」

の両面において、人間の生命と健康を破壊するという「悪魔」の側面を兼ね備えている。


モンサント社は米国がベトナム戦争で大量使用し、

ベトナムに悲惨な現実を生みだした枯葉剤製造にも関わった企業である。

枯葉剤がもたらす催奇形性がどれほど悲惨な現実を生みだしてきたか。

そして、その惨禍はベトナム戦争が終結して40年が経過したいまも、絶えることなく続いているのである。

毒性の強い枯葉剤=除草剤を製造する一方で、この除草剤に耐性を持つ、

つまり、この除草剤で枯れない植物を開発してきたのがモンサント社である。

遺伝子を組み換え、除草剤に対する耐性を有する植物、

あるいは殺虫能力を持つ植物を開発し、世界の食糧市場を支配することを目論んでいる。

しかし、その遺伝子組み換え植物が人間の生命、健康に深刻な悪影響を与えることが

各種研究によって明らかにされてきた。

しかし、モンサント社は、こうした研究に対しても妨害工作、

データ隠蔽、捏造の行動を取り続けてきたとされる。


私たちは、絶対にTPPを受け入れてはならぬ。

そして、そのTPPを推進する代表企業のひとつがモンサント社であることを忘れてはならない。

上記サイトが記述するように、すでに日本は遺伝子組み換え輸入大国になってしまっている。

この日本がTPPに組み込まれたら、もはや、なす術がない。

日本の主権者は、どのような食料を選び、どのような食料を摂取するのかという、

根源的な基本権さえ完全に失うことになる。

そして、世界が食料危機に直面する際、

多数の日本国民が食料を確保できずに餓死してゆくことになるだろう。

そのような悲惨な現実に直面しないためにも、

TPP批准阻止

反モンサント大行進

に、私たち主権者国民が積極参加しなければならない。

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