★小林節教授に新党憲法9条構想を実現してもらいたいー(天木直人氏)

その後も小林節教授からは何の連絡もいない。

 だから小林節教授の「国民怒りの声」がどういうものであるのか、

そして誰がその活動に参加しているのか、まったくわからない。

 だから報道で推測するしかないが、その報道もめっきり少なくなった。

 しかし、どうやら小林節教授は私の新党憲法9条構想に近づいてきているような気がする。

 小林節教授はきのう19日に記者会見を開き、

社民党の吉田党首や生活の党の小沢代表から合流の打診を受けたが、

「我々は既存政党の浮き輪ではない」といって断ったという。

 また社民、生活両党がめざす比例代表の統一名簿方式に参加しないことも強調したらしい。

 もし本当に小林教授がそう考えているのなら、私の新党憲法9条構想と同じだ。

 共産党も民進党も嫌だという無党派の受け皿になると早々宣言しているのだから、

既存の政党、政治家と違う、まったくあたらしい政党を目指すということだ。

 しかも彼が早々と打ち出した政策も、新党憲法9条で私の掲げた政策と同じだ。

 すなわち安倍政権の掲げる政策と反対の政策を掲げる政党であり、

それは共産党の掲げる政策とほとんど変わらない。

 つまり共産党が掲げる政策と同じ政策を掲げる反戦・反権力の政党であるが、

決して左翼ではなく、保守・国民的な政党ということだ。

 これも私の構想と同じだ。

 私は「新党憲法9条」と言う名前にはこだわらない。

 「国民怒りの声」という名前がよければそれでもいい。

 しかし、もうひとつだけ、はっきりと宣言してもらいたいことがある。

 それは国会議員の歳費を半減し、その他の収入や特権を返上するか、

あるいは供託して国民に還元するという公約だ。

 これは、新党憲法9条構想の重要な主張であるからだ。

 比例区しか候補者を立てないというのも、

ネット献金で供託金を集めるというのも、私が提唱して来た事だ。

 あたらしい無党派の票の掘り起こしだから、

既存の野党の足を引っ張ることにはならない、むしろ野党共闘にとってプラスになる、

というのも、それが既存の野党とその支持者に通用するかどうかはわからないが
(おそらく通用しないだろう)私の言っている事と同じだ。

 こう考えて行くとまさしく私の唱える新党憲法9条構想とますます同じようになりつつあると思うる。

 しかし、どうしても気になる事がある。

 それが候補者10人の顔ぶれである。

 私は、私と共に立ち上がるという候補者を一人も見つける事が、今日までできなかった。

 ところが小林教授は既に5名の仲間がいると繰り返している。

 もしそれが本当なら、凄い事だ。

 そして、それならその5名の名前をはやく明らかにして、立候補宣言すべきだ。

 そして、残りを公募するなどと言わずに、選挙までに是非とも10名を揃えて国民に訴えるべきだ。

 公募で集めるのでは、国民を揺さぶるような候補者は見つからない。

 小林教授はなぜ5名の名前を公表しないのだろうか。

 公募資金が集まり、選挙で勝てる見込みがついてから公表するのでは、潔さが感じられない。

 上手くいきそうもない事がわかったら、その名前をあかさないまま取りやめる、

そうすれば誰も傷つかない、という逃げ道を作っているような気がする。

 繰り返して言う。

 小林教授は5名の候補者を早く公表すべきだ。

 その時はじめて、小林教授の「国民怒りの声」という新党が、

新党憲法9条構想と同じものであるのかどうかがわかる。

 それが同じなら、あるいは限りなく近いなら、私は小林教授らの新党を全面的に応援する。

 新党を私の手で実現するなどという事にこだわる必要はない。

 もはや私がその動きに参加する必要もない。

 私の出来なかった事を決断した小林教授の勇気と行動力をたたえ、その成功を祈るだけだ。

 この私の思いが小林教授に伝わるだろうか。

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