★「民進・岡田代表、消費増税先送り提案…党首討論」この動きを歓迎する。
日本経済の柱は消費。それに悪影響の策を取るべきでない。ー(孫崎享氏)

消費税増税に関しては、

①日本経済では消費がGDPの極めて高い水準(例えば60%)を占めており、
これに悪影響を与える政策を取るべきでない、

②消費税増税と合わせ、法人税軽減が行われる傾向があり、この動きはのぞましくない、

③全額を社会保障に回すとか、一億総活躍の財源にするという発言は嘘か、詭弁である、などで、
その増額には反対である。

 こうした中、民主党岡田代表は消費税先送り提案を行った。

岡田代表は、従来増税はであり、立場の変更を歓迎する。

A:事実関係1。岡田代表の動き18日読売新聞報道

民進党の岡田代表は18日の安倍首相との党首討論で、

2017年4月に予定される消費税率の10%への引き上げを、

19年4月まで再延期すべきだとの認識を初めて示した。

 岡田氏は「消費が力強さを欠いており、(増税は)先送りせざるを得ない状況だ」と述べた。

首相は増税先送りを検討しているものの、「提案として伺っておく」と応じるにとどめた。

 岡田氏には、首相の経済政策「アベノミクス」の失敗を印象づける狙いがある。

共産党と足並みをそろえて参院選での共闘態勢を強化したい考えもあるとみられる。

 岡田氏は、増税延期の条件として

〈1〉20年度までの財政健全化目標の堅持

〈2〉行財政改革の徹底

〈3〉社会保障充実の実行

〈4〉軽減税率導入の白紙撤回――の4点を挙げた。

税率引き上げまでは、社会保障充実の財源を赤字国債の発行で賄うべきだとも主張した。

参考:過去の岡田氏の発言(読売)

「財政の現状を見れば、消費税の引き上げが必要なものだと心ある政治家は誰もが思っている【2012年4月23日】

「(党内で)引き上げに反対があるのは自覚している(15年12月24日)」

「消費税を延期するか、予定通り引き上げるかは、党の中で議論していきたい。苦渋の選択だ(16年4月2日)」

「『消費がこれだけ力強さを欠いている中で、消費税の先送りせざるをえない状況だ。(16年5月18日)

A事実関係2 公明党の動き

 公明党の山口代表は「岡田氏は無責任」と批判した。

B:岡田氏動向に関するコメント

・読売新聞19日は「民進“共産寄り”強める」の見出しを題しているが、“共産寄り”を出す事で、

岡田氏の行動に否定的雰囲気を与えんとしているが、操作を狙った手口で悪質だ。

・正確には「選挙を狙った動き」といえようが、国民の意思におう形の政策採択は悪いことではない。

・大衆の党を標榜(正確な表現は失念)している公明党が消費税増税の急先鋒にいるのは不可解だ。

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