市村 悦延 · @hellotomhanks
13th May 2016 from TwitLonger
★主権者の政治確立にトロイの木馬除去必要ー(植草一秀氏)
政治を変える
というのは
政権を変える
ということではない。
政策を変える
ということだ。
ここを間違ってはいけない。
「安倍政治はもういやだ」
「安倍政治を許さない!」
と考える主権者は、
安倍政治の「政策」に反対している。
「誰が」とか、「どの政党が」嫌だということではない。
「政策」が嫌だ
ということなのである。
この点を忘れてはならぬ。
政策が変わるなら、誰がやろうと、どの政党がやろうと構わない。
極端なことを言えば、自民党だって、安倍晋三だって、正しい政策を実行するなら、別に問題はない。
これが「政策基軸」という考え方だ。
まずは参院選がある。
場合によっては衆参ダブルということもあり得る。
問題は、衆参ダブルで、ガタガタにならないことだ。
私は、
政策を基軸に、党派にはこだわらずに、主権者が主導する選挙
が大事だと主張してきた。
そのために、選挙に際して、政策公約をすべての候補者に明示させ、
その公約を基軸に候補者を選別することが不可欠だと訴えてきた。
オールジャパン平和と共生
https://www.alljapan25.com/
の集会、内輪の会合で、この点を強調してきた。
この主張に対して、
「政党を基軸にしなければ政治はできない」
から
「政策公約を明示させて、政策を基軸に候補者を選別するなどという
ちまちました幼稚園みたいな対応など意味がない。野党共闘を実現することだけが大事なのだ」
と述べた方がいる。
この方は、野党共闘を唱えていたが、それがうまくいかなくなって別の道をゆくことを考えられたようだ。
この方は、
オールジャパン平和と共生が掲げる
原発稼働・戦争法・TPP=NO!
辺野古基地・格差(消費税)=NO!
の政策とほぼ同じ政策を掲げられているが、
この政策を基軸にすることと単純な野党共闘との間に越えがたい壁がある。
だからこそ、単純な野党共闘が容易には進んでこなかったとも言える。
民進党の劣勢は明白で、
民進党は消滅の危機に瀕して野党共闘に活路を見出そうとしているために
野党共闘が進展はしているのだが、根っこには大きな問題が残る。
大事なことは、なぜ野党共闘が根本のところでまとまらないのかという理由にある。
これは、実は根本的な問題で、日本政治が混迷している根幹に関わる問題である。
その部分の根本的な解決なしに、真の日本政治刷新は難しい。
その根幹部分を解決するには、
上記の政策を基軸に民進党の政治分化を実現することが必要である。
そして、それを実現するには、幼稚な手法に見えるかも知れないが、
選挙の立候補予定者に、基本問題についての政策公約を明示させ、
その政策公約を軸に、主権者が統一支援できる候補者を選別することが必要になる。
民進党という政党が浄化されれば、問題はたちどころに解決する。
しかし、「水と油の混合物」である民進党が野党の真ん中に居座り、
しかもその民進党の中枢に、
私たちが求める政策とは正反対の政策を掲げる勢力が居座る現実を踏まえると、
この部分の解決せずに本当の政治刷新を実現することは難しいと思われる。
繰り返すが、民進党が「水と油の混合物」であることに問題がある。
「水と油」
という意味は、
「安倍政治に賛成」
という勢力と
「安倍政治に反対」
という勢力が
同居していることを指す。
「安倍政治を許さない!」
勢力の結集、大同団結、連帯構築にとって、最大の障害になっているのがこの問題なのである。
しかし、実はこれは、安倍政権、そして安倍政権の裏側にいる日本の支配者が
意図して誘導している現実であると思われる。
日本の2大政党体制が、
「安倍政治的なもの」
と
「安倍政治を許さない的なもの」
の二つによって代表されるようになれば、後者が前者を圧倒する局面が来るのは時間の問題である。
そして、その新しい体制が固定化する可能性は高い。
だからこそ、この阻止を狙う勢力は、この勢力確立を絶対に阻止しなければならない。
民主党の小沢-鳩山両指導者が人物破壊の標的にされたのは、まさにこの理由によっている。
この役割を担ってきたのが、民進党内の「隠れ自公派」である。
この点を踏まえると、既存の政党だけを軸に野党共闘を目指しても、すぐに調和は乱されることになるだろう。
これを回避するために、やや迂遠な道筋ではあるが、
政策を基軸にして、主権者が主導して、候補者の選別を図ることが重要になる。
民進党に所属している候補者を、政策公約によって区別、選別するのである。
「水と油の混合物」を「水」と「油」に分離することがとても大事だ。
安倍政権、そして、安倍政権を支配する米国を頂点とする支配者が恐れているのは、
「純粋な水の塊」が形成されて「油軍団」と対峙することである。
だから、彼らは、必ず「水」のなかに「油」を混在させようとする。
目先の参院選では、曲がりなりにも野党共闘が形成されつつあるから、これを壊すことは得策でない。
しかし、衆院総選挙実施となっただけで、この共闘は綻びを生じることになるだろう。
だからこそ、安倍首相はいまなお、衆参ダブル選の可能性を探っている。
仮にダブルに突き進まぬとも、年内にも衆院選を仕掛けてくることになるだろう。
この衆院選に単純な野党共闘で対応するのは容易でない。
そのときに、活躍しなければならないのが主権者だ。
主権者が、政策を基軸に、一選挙区一候補者を選定する。
この候補者をオールジャパン候補者とする。
多くの選挙区で、民進党候補者ではなく共産党候補者を
オールジャパン候補者として支援することも考えられる。
野党第一党が民進党ではなく共産党になるという状況が生まれることが、
民進党の分離=政治分化を促すことになるかも知れない。
政策を基軸に政治勢力が分化していなければ、主権者は政策を選択できない。
根本的な問題なのだ。
原発・戦争法・TPP推進
辺野古基地・格差拡大推進
の勢力と
原発・戦争法・TPP阻止
辺野古基地・格差拡大阻止
の勢力が同じ政党に同居していたのでは、
主権者は主権者が望む政策を実現する方法がないということになる。
これからの国政選挙で大事なことは、
政策を基軸にして、候補者を一本化することだ。
これを主導できるのは主権者だけだ。
主権者が正しい考え方を示し、正しい手法を用いて、それを広く訴えかけてゆけば、必ず浸透してゆく。
敵はさまざまな妨害工作を展開するだろう。
その敵の行動も読み解き、人々に正しい情報を伝えてゆく。
この積上げ、情報伝播の力を私たちは信じるべきである。