★冗談に終わった山口県へのプーチン大統領招待打診ー(天木直人氏)

きょう5月8日の各紙が報じる安倍首相とプーチン大統領の首脳会談の合意の中に、

つぎは9月にウラジオストクで再会談する事で合意した、というのがある。

 おかしくはないか。

 安倍首相は、次回は地元の山口にプーチン大統領を招待するはずではなかったのか。

 そして、その事を安倍首相みずからプーチン大統領に首脳会談で提案するはずではなかったのか。

 5月5日の産経新聞がその事をスクープ報道し、

私はそれを「冗談のような外交だ」と5月5日のメルマガ第382号で書いたばかりだ。

 ところが次回もまた安倍首相がロシアに出かけていくという。

 今度はウラジオストクだという。

 外交儀礼上は、次回はプーチン大統領が日本に来る番だというのに。

 安倍首相は山口に招待したいと提案しなかったのだろうか。

 それとも、提案したけれど断られたのか。

 きょう5月8日の読売新聞が書いている。

 安倍首相は首脳会談後、記者団に、プーチン大統領の来日について聞かれ、

「適切な時期を、さらに検討していきたい」と述べるにとどめた、と。

 ロシアのラブロフ外相は

「(プーチン大統領の訪日について)いつ行われるのかなど、両首脳は詳細に協議した」と

記者団に説明したが、首相に同行した世耕官房副長官は、

「時期、場所については話をしていない」と否定した、と。

 どうやら提案したけれど断られた臭い。

 しかし、そんなことはどっちでもいい話だ。

 プーチン大統領の山口への招待外交はやはり冗談だったのだ。

 それだけの話である。

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