★ヒラリーが機密漏えいでFBIに聴取されると書いた産経ー(天木直人氏)

米大統領選の混迷は共和党だけではない。

 民主党もまた大混迷だ。

 それは、いずれ撤退すると思われていたサンダース候補が、

いまでも本命ヒラリーに食い下がっているということではない。

 民主党候補に指名されたヒラリーが弾劾を受けて大統領になれない可能性がでてきたからだ。

 このヒラリー弾劾の可能性を日本のメディアで初めて書いたのは、ジャーナリスト木村太郎氏だった。

 すなわち3月13日の東京新聞「国際通信」と言うコラムで、

機密メール漏えい事件でFBIがヒラリー候補を訴追するかもしれないと書いた。

 そうなれば民主党は最悪の場合は

ヒラリーを大統領候補から降ろさざるを得なくなるかもしれないと書いた。

 そして、その事を私は同じ日のメルマガ第221号「前代未聞の米大統領選挙の混迷」で紹介した。

 その後、落合信彦が月刊サピオ5月号で、やはりこの事を、より深刻な形で取り上げていた。

 その時私は思ったものだ。

 米国でこれほど問題になっているのに、なぜ日本のメディアは取り上げないのだろうか。

 英語が苦手だからか。

 ヒラリークリントン大統領の誕生を期待している日本政府の意向を汲んで、

都合の悪い事は日本国民に知らせないようにしているのか。

 あるいは、問題の重要性に気づいていないだけなのか、と。

 そう思っていたら、ついにきょう5月7日の産経新聞がワシントン発青木伸行記者の記事で書いた。

 今後数週間以内に米連邦捜査局(FBI)がクリントン大統領候補を事情聴取する見通しだと。

 ワシントンの政治アナリストもメール問題の結末を注目していると。

 いよいよ、ヒラリークリントンのメールゲート疑惑は動き出して来たということなのか。

 この問題は果たしてどこまで発展するだろうか。

 これからは、共和党大統領候補の混迷よりも、

民主党大統領候補の混迷の方により関心がうつるかもしれない。

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