★野党22選挙区で統一候補、改憲阻止が極めて重要。
自公等現有84.今回81で3分の2、
ただし前回一人区自公29対1、これが25対5になれば阻止ー(孫崎享氏)

1:安倍首相は二十九日放送の日本テレビ番組で、

九条改憲に意欲を示し「これからもずっと後回しにしていいのか。

思考停止している政治家、政党の皆さんに真剣に考えてもらいたい」と述べた。

夏の参院選では、野党も含む改憲に賛同する勢力で国会発議に必要な定数の三分の二以上の

議席確保を目指す考えも重ねて示した。

2:したがって次の参議院選挙では自公等が3分の2を取れるかが極めて重要となる。

3:参議院の定数は242、

内、非改選は、自民65、公明11、大阪維新5、「日本のこころ」3である。計84、

3分の2を162とすると、次回選挙で、自民、公明、大阪維新、「日本のこころ」が81獲得すればいい。

 次回84獲得であるから、それは達成不可能な数字ではない。

 ここで一人区の動向が極めて重要な意味を持つ。

 一人区は過去次のようになる。

年         自公系    民主・非自公系

2007年       6       23

2010        21       8

2013        29       1

他が全て同じとして、一人区で自公系が4議席減らせば3分の2が成立しない。ここに野党協力の意義がある。

3:こうした中野党協力について次の報道がなされた。

「野党4党、22選挙区で統一候補 夏の参院選へ大筋合意」

 朝日新聞の調べでは、山形、栃木、石川、山口、熊本など13選挙区で

無所属候補を野党各党が支援。

宮城、秋田、滋賀、長崎など9選挙区で民進候補に一本化した。

さらに岩手、愛媛、大分などで合意に向けた調整を続けている。

候補を取り下げた党がどこまで協力し、共闘態勢を取れるかが課題となりそうだ。

5:22選挙区で統一候補中、
これまでの選挙結果で民進党+共産党が自民+公明を9選挙区程度で上回るとみられる。

6:こうした協力で次の参議院選挙を戦えば、民進党、共産党とも、協力の効果を実感する。
それは衆議院の小選挙区での統一候補につながる。

7:安倍首相の描くシナリオは次第に崩れ始めた。

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