★川内原発と伊方原発は絶対に再稼働すべきではない。
熊本14日1580ガル、16日1362ガル観測。
最大地震を川内原発は620ガル、伊方原発は650ガル。どうして稼働できるか。ー(孫崎享氏)

1:気象庁は熊本地震で「経験則で言うのは厳しい」「自分達の推定以上の規模」と発言

「気象庁は16日の記者会見で、熊本県熊本地方でマグニチュード(M)6・5の地震が14日に発生した後、

より規模の大きな地震を16日未明に観測したことに関し

「1885年以降、内陸部では初めて」と明らかにした。

当初は最大震度6弱の余震が1週間程度続くとみていたが、

今後の予測は「経験則で言うのは厳しい」と述べた。

 気象庁は、14日午後9時26分に発生したM6・5の地震を「本震」としていたが、

16日午前1時25分発生のM7・3の地震が「本震と考えられる」との見解を示した。

地震予知情報課の橋本徹夫課長は「国内の内陸地震はM6・5ぐらいになると

『本震余震型』で経過するのが過去の事例であり、そう推移すると判断していた」と説明した。」

 まず、過去の「経験則で言うのは厳しい」「自分達の推定以上の規模」と発言していたことが、重要である。

2:原発は地震の基準値を決め、それに耐えうる設計建設をするので危なくないとしているが、
今回の地震でこの水準が圧倒的に低いことを証明

原発においては基準地震動が設定されている。

基準地震動とは原子力発電所の耐震設計において基準とする地震動。

地質構造的見地から、施設周辺において発生する可能性がある最大の地震の揺れの強さのこと。単位はガル。

今回の地震を見てみたい、

14日夜の熊本地震の本震の揺れは、

震度7を観測した熊本県益城(ましき)町で最大加速度1580ガル、

最大速度92カインをそれぞれ記録、

加速度は1995年の阪神大震災の891ガルを大きく上回ったことが

防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の地震波の解析でわかった(読売)

16日の地震については次のデータが示されている。

http://hunter-investigate.jp/は次を紹介している。

 「国立研究開発法人 防災科学技術研究所」(防災科研)は、

14日と16日の熊本地震を解析。観測された地震動のうち、上位10か所の数値を公表している。

同研究所の了解を得、作成された表を簡素化した。防災科学研のデータは次の通り。

 益地 1362ガル

 宇土  882

 熊本  843

 矢部  831

 菊地  800

 砥用  778

 湯布院 723

3:平成26年4月30日、
九州電力作成の「川内原子力発電所1,2号機の新基準への適合性確認のための許可申請に係る
補正書の提出について」をみてみたい。

「新規性基準の主な規制内容」は次のようになっている。

「基準地震動は、敷地ごとに震源を特定して敷地内進藤および震源を特定せず

最新の科学・技術的知見をふまえ策定すること」としている。

平成25年度の主な変更は次のようになっている。

 基準地震動はss-1(540ガル)

 国の審査ガイド16地震身の検討を行い鹿児島県北東部地震【1997年)を考慮

 基準地震動にss-2で620ガルを追加

 北海道留萌支庁南部地震を評価に反映

4:伊方原発は新基準で基準地震動をこれまでの570を650ガルにした。

5:熊本地震では14日が1580.16日が1362ガルを観測し、その周辺でも軒並み700ガルを超えている。

6:川内原発、伊方原発は今時地震の断層の延長線上近辺にある。

7;以上より、基準地震動の観点より川内原発、伊方原発は絶対稼働すべきではない。

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