★京都3区、北海道5区補選、京都3区自民は候補を立てられず、北海道5区横一線。
野党協力は十分な成果、更に将来へー(孫崎享氏)

本日24日、京都3区、北海道5区の補選が行われる。

 勝敗は別としても、この選挙は、日本の政治の一つの転機になるだろう。

 今、安倍政権は「暴走している」と言っていい。

 長年の伝統を破り、集団的自衛権で、自衛隊を米軍に差し出そうとしている。

 熊本地震で、気象庁の方が「従来の予知の常識を超えた大規模な地震が起こった」といい、

改めて、危険が認知されたにも拘わらず、

断層の延長線上にある川内原発、伊方原発を稼働ないし、稼働させようとしている。

 今日の日本経済の動向は国内消費に大きく依存しているが、

その消費を一段と冷ます消費税増税を模索している。

 どう考えてもおかしい政策に突き進んでいる。

 それも、根本には自民・公明が国民の意識を歪めた形で、

衆議院の圧倒的過半数を有していることにある。

 そしてそれは、一方で自民・公明の選挙協力が存在するにかかわらず、

野党、リベラル勢力は一人区で乱立し、自滅していることにある。

 この中共産党の候補者擁立見送りという形を主体として、

衆議院の小選挙区と参議院の選挙区で候補者の一本化が進んだ。

 これによって、自民党は京都三区の候補者を見送った。

 北海道5区は事前には大差で自民候補が優勢と言われた中で、少なくとも「横一線」にまで来た。

 選挙結果がどうあれ、流れを変える現象が出来た。

 参議院の野党統一候補の選出がどんどん進んでいる。

 そして、リベラル勢力は改めて野党統一候補の効果を確認する。

 選挙結果にかかわらず、ここまででも成果を収めた。一段と協力が進むのを期待したい。

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