★TPPと野党の選挙協力、何故今国会での批准を諦めたか。
選挙が怖い。野党協力に怯んだ。野党協力に意義があることを示している。ー(孫崎享氏)

A:事実関係

「TPP承認、先送りへ=今国会延長せず―政府・与党方針」(時事通信 4月19日)

政府・与党は6月1日までの今国会会期を延長しない方針を固めた。

 複数の政権幹部が19日、明らかにした。

熊本地震の発生で災害復旧や被災者支援が最優先課題となる中、

採決環境が整っていない環太平洋連携協定(TPP)の協定案と関連法案は、

今国会での成立が困難な情勢となった。

政府・与党は協定案などを衆院段階で継続審議とし、秋の臨時国会で仕切り直しする方向で調整に入る。

 24日投開票の衆院2補欠選挙や夏の参院選を控え、

成立を強行すれば国民の批判を招くとの判断もあり、

自民党幹部は「TPPの強行採決はできない」と指摘した。

B;評価

「24日投開票の衆院2補欠選挙や夏の参院選を控え、

成立を強行すれば国民の批判を招くとの判断もあり、

自民党幹部は「TPPの強行採決はできない」よ述べた点が極めて重要である。

政府は間違いなく、今国会での批准を意図した。

予定が狂ったのである。

どこで狂ったか。

野党協力が、想定以上に進んだ。国民の眼が従来以上に厳しくなった。

北海道5区補選は、自民党議員の圧勝が想定された選挙区である。

今まさに伯仲していると言われている、

参議院の選挙協力も約30区の一人区で約20の協力が行われる見通しとなり、

少なくとも7つで野党候補が勝つと予測されている。

安倍政権の横暴は、全て選挙で自民党が大勝したことにある。

リベラル勢力が結集すれば、安倍政権の横暴を止められることを、今次の動きが示している。

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