市村 悦延 · @hellotomhanks
19th Apr 2016 from TwitLonger
★安倍・谷内コンビを震え上がらせた中国高官の回顧録ー(天木直人氏)
胡錦濤政権下の外交トップだった戴秉国(たい へいこく)国務委員(副首相級)が
回顧録を出版し、2006年10月の安倍首相(第一次政権)の訪中実現の舞台裏を明らかにしたという。
回顧録で触れられている安倍訪中とは何か。
安倍第一次政権が成立した2006年当時は小泉元首相の靖国参拝で日中関係は冷え切っていた。
それが安倍首相の就任直後の対中訪問で一気に改善した。
日本の首相は就任したら真っ先に訪米するものと相場は決まっている。
ところが安倍首相は最初の訪問国として中国を選んだ。
それを中国が評価したからだ。
その安倍訪中のお膳立てをしたのが当時の外務事務次官だった谷内正太郎氏であり、
その谷内正太郎氏の手柄に協力したのが当時の外務次官だった戴秉国(たい へいこく)氏だった。
その時の苦労話を戴秉国氏が回顧録で語っているというのだ。
日経や産経は、これを、対中外交を改善させた安倍・谷内コンビに対する好意的なメッセージのごとく
報じている。
とんだ見当違いだ。
なぜこのタイミングで戴秉国氏がこのような内幕を明らかにしたのか。
それは安倍・谷内コンビに対する痛烈な牽制、批判とみるべきだ。
あの時、日中関係改善の為によかれと思って谷内正太郎次官に協力した。
そのおかげで谷内次官は安倍首相に気に入られ、
いまでは国家安全保障局長(NSC)に出世して安倍外交を任せられている。
その同じコンビが、今度は一転して対中包囲網に狂奔している。
お前らのあの時の対中外交は一体何だったのか。
単なるパフォーマンスだったのか。
あの時の恩義を忘れたのか。
そう戴秉国氏の回顧録は安倍・谷内コンビに迫っているのだ。
確かにその通りだ。
あの時、あれだけ対中外交改善に熱心だった安倍・谷内コンビが、
いまやここまで中国を敵視するようになった。
許せない。
そういう習近平主席のメッセージなのである。
安倍・谷内コンビは震え上がっているに違いない。