市村 悦延 · @hellotomhanks
9th Apr 2016 from TwitLonger
★西川暴露本批判を先走ってチャンスを逸した民進党の大失敗-(天木直人氏)
TPP審議が始まったとたん、
元農水大臣でいま開かれてるTPP特別委員会の議長である西川公也氏の「TPPの真実」(中央公論社)
という暴露本が大問題になっている。
民進党がその原稿をどこからか入手して追及したからだ。
報じられるその内容の一部を見ただけでも、とんでもない暴露本だ。
政府・与党が官僚、マスコミとグルになってTPPを推し進めていた事が
数々のエピソードで裏づけられているようだ。
このような内容を西川氏が一人で書けるはずがない。
官僚に書かせたのだ。
当然ながら守秘義務違反のおそれも出てくる。
この暴露本は、TPP阻止のための安倍政権追及の決め手となるに違いなかった。
ところが、こんな貴重な証拠を入手しておきながら、民進党はとんだ先走りをした。
本が出版される前に国会で追及し、手の内をさらけ出した。
安倍政権は逃げ、この本はおそらく出版されずに幻の暴露本で終わってしまう。
せめて民進党は入手した原稿を国民に公開し、
国民の手で安倍政権のTPP強行を阻止できればいいが、それさえも出来なくしてしまった。
出版前に原稿をばら撒くことは出来ないからだ。
その原稿をメディアが入手したところで報道できない。
出版元が許可しないからだ。
そして安倍政権は、この西川暴露本の出版差し止を、
今や中央公論社のオーナーとなった読売に命じるだろう。
こんな重要な原稿を事前に入手しておきながら、民進党は手柄を焦ってとんだへまをした。
その失策のツケはあまりにも大きい。