★オバマ大統領が広島訪問を検討していると報じた読売テレビー(天木直人氏)

今朝早朝の読売テレビ(BS放送)のニュース報道が、

オバマ大統領が広島訪米を検討していることがわかったと報じた。

 これが、新しい情報にもとづいたスクープ報道なら大スクープだ。

 果たしてオバマ大統領の広島サプライズ訪問はあるのか。

 繰り返し書いてきた通り、私はその可能性はあると思っている。

 そう思う理由の一つに、ここにきて目立つ安倍首相のオバマ大統領への迎合ぶりがある。

 TPPを今度の国会で何があっても通そうとしているのもその好例だ。

 きょう4月6日の産経新聞が書いている。

 今度の米大統領選でトランプ・クリントン両候補ともTPP不支持を表明し、オバマ政権は焦っていると。

 普通だったら米国議会で批准されるかどうかを見極めてから国会審議を行うのが道理だ。

 なぜなら、言い出しっぺの米国が成立させられないなら、TPPなど無意味になる。

 せっかく国会審議をしても梯子を外される事になる。

 しかし、安倍首相は安保法と同様に強行批准を目論んでいることは明らかだ。

 つまりサミット前にオバマに約束し、米国議会の承認を後押しする役割を果たそうとしているのだ。

 恩義を感じたオバマ大統領が広島訪問でお返しをしようと考えても不思議ではない。

 読売新聞などがさかんに書きたてる、オバマ大統領広島訪問に米国内の反発がある、とか、

大統領選に影響する、などというのはウソだ。

 どうせもうすぐ辞めるオバマ大統領が何をやっても米国世論は関心はない。

 どうせもうすぐ辞めるオバマ大統領はその気になれば何でもできる。

 広島で、この前の核サミットの成果を強調し、核テロは許さないと訴えれば、評価すらされる。

 その一方で、安倍首相にとっては、米国大統領の広島訪問を実現する事が出来れば、

まちがいなく歴史に残る外交上の成果になる。

 内閣支持率は上がり、格好の選挙対策となる。

 そう考えて行く時、私はオバマ大統領の広島サプライズ訪問の可能性は、むしろ高いとさえ思えてくる。

 果たして読売テレビの今朝のスクープ報道は、それを知った上でのスクープ報道だったのか。

 逆に、ここまで報道してオバマ大統領の広島訪問が見送られて終わるなら、

読売新聞の先走り報道がオバマ大統領の報道を潰したと安倍首相から恨まれる事になるだろう。

 どっちに転んでも、サミット時のオバマ大統領の広島訪問から目が離せない。

 4月初めの段階で、

はやばやとオバマ大統領が広島訪問を検討していると報じた読売テレビのスクープ報道を記憶にとどめたい。

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