★参議院選、一人区、野党統一候補選出進む、15県で合意。
10県が協議中、難航7県ー(孫崎享氏)

A;事実関係

1;4月3日付毎日新聞

夏の参院選に向け、全国で32の「1人区」(改選数1)のうち15選挙区で

民進党と共産党を中心にした野党の候補者一本化が確実になったことが分かった。

両党による協議が進んでいる選挙区も10あり、「統一候補」はさらに増える可能性が高い。

参院選では1人区の勝敗が選挙戦全体の結果を左右する傾向が強く、

2013年の前回参院選で「自民党1強」を選んだ民意が変わるかどうかが注目される。

毎日新聞が2日現在で1人区の情勢をまとめた。

民進、共産、生活、社民4党が候補者の一本化で合意(大筋合意も含む)した15選挙区の

立候補予定者は無所属が9人、民進党が5人、生活の党が1人。

市民団体などが推す無所属の立候補予定者を各党が相乗りで支援する形が広がっていることが分かる。

単純には比較できないが、13年参院選の結果を基に試算すると、

15選挙区のうち宮城、山形、栃木、新潟、山梨、長野の6選挙区で野党の合計得票数が自民党を上回る。

民進党結成前の野党5党は3月25日、青森、徳島・高知、宮崎など7選挙区で

統一候補を支援する方針を確認したが、県レベルでは合意がさらに進んでいる。

合意:3月25日段階:青森、宮城、長野、徳島・高知、宮崎、熊本

それ以降山形、栃木。新潟、福井、山梨、鳥取、島根、山口、長崎、沖縄 合意計15

協議中:岩手、秋田、福島、富山、三重、滋賀、和歌山、岡山、佐賀、大分、

難航:7選挙区。群馬、石川、岐阜、奈良、香川、愛媛、鹿児島

B:評価

・野党での一人区での候補者一本化は大方の予想以上に進展している。

・民進党(民主党)内では一本化に反対の勢力も強かった。

 たとえば山形は地元山形では早期に舟山候補に一本化で合意されていたが、

中央の民主党が合意を出さなかった。

・こうした動きは間違いなく世論の影響がある。

・次にこれが衆議院の小選挙区制に発展できるかが課題である。

民主党は「政権選択に選挙である」という不可思議な論理(独自の力で民進党が政権取る可能性は100%ない)を使って消極的である。

選挙協力して自党の候補者の当選が拡大するのにそれを拒否する不可思議な行動に出ている。

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