★トランプ大統領よりタカ派になるヒラリー大統領ー(天木直人氏)

私は2月27日のメルマガ第180号「米国の大統領選挙まで左右するウィキリークスの威力」で書いた。

 ウィキリークス代表のジュリアン・アサンジュが次のように警告したと。

 「ヒラリーの関わった機密外電を何千通も入手し、読んだが、

彼女は感情的に人を殺す、戦争大好きな超タカ派だ。絶対に投票してはいけない。

ヒラリーはリビアに介入して大失敗したが、もし大統領になったら、もっと酷い介入をやるだろう。

彼女の判断によって、アメリカは際限なきテロリズムの拡大に飲み込まれることになる」

 それから一か月あまり経って、このアサンジュ氏の警告を見事に裏付けるような記事を見つけた。

 きのうの日刊ゲンダイ(4月1日号)で米国通ジャーナリストの堀田佳男氏が

「誰が勝つのか、混迷!米大統領選 核心レポート㉓」で書いた。

 実はヒラリー・クリントンはトランプよりタカ派だと。

 そしてネオコンはヒラリー・クリントンに投票すると。

 ネオコンと言えば、2003年のブッシュのイラク攻撃で主導的役割を担った連中だ。

 気にくわない国は先制攻撃で潰してしまえと唱える共和党タカ派である。

 そんな共和党タカ派がいま、共和党候補のドナルド・トランプではなく、

民主党候補のヒラリー・クリントンを推しているというのだ。

 そしてその理由がまたふるっている。

 中東政策での二人の違いが顕著であるからだと言う。

 すなわちヒラリーは積極的なイスラエル擁護者であるのに対し、

トランプはイスラエルには中立であるからだという。

 ヒラリーはかつて「私が大統領になって、

イランがイスラエルを攻撃したらイランを軍事攻撃します」と明言した。

 そしていま。「対イスラエル政策で米大統領が中立などということはありえない」と

トランプを批判しているという。

 ネオコンにとっては戦争好きのヒラリーのほうが頼もしいというわけだ。

 ヒラリーには絶対に投票してはならないと警鐘を鳴らしたジュリアン・アサンジュの慧眼に

あらためて瞠目する。 

 ブラボー!アサンジュ

 ブラボー!情報公開。

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