市村 悦延 · @hellotomhanks
26th Mar 2016 from TwitLonger
★野党共闘が失敗すれば共産党は追い込まれる事になるー(天木直人氏)
共産党が清水の舞台から飛び降りるつもりで国民連合政権を訴えた時、
私はこれを大英断とほめそやした。
それは、もちろん野党第一党の民主党が、
やはり清水の舞台から飛び降りる覚悟でそれを本気に受け止め、
安倍政権に対抗するもう一つの国民政党をつくる動きを見せることが大前提だった。
しかし、その後の動きは、その真逆になった。
つまり、民主党は、共産党の主義主張を受け入れたら支持層は離れて行くと言って、距離を置き続けた。
そしていま、安倍政権は、日本国民は共産党が支配する政権でいいのか、
我々が戦うべき相手は民・共という野合だ、という殺し文句を使う戦略に出た。
そんな政治状況の中で、きのう3月26日の夕、
TBSが「報道特集」で戦後間もないころに米国の主導で行われていた道徳再武装(どうとくさいぶそう
( Moral Re-Armament、略称MRA)の特集をやった。
私はうかつにもこの道徳再武装なる言葉も動きも初めてこの番組で知ったが、
これを目にした私は、直感した。
この番組は、結果的に共産党を追い込むことになると。
この道徳再武装運動は道徳教育に名を借りた反共工作である。
左翼的、反権力的な性格を持つ「報道特集」のことだから、
いまこのMRAを流した意図は、対米従属、反共の岸と、その孫の安倍に対する批判のつもりだったのだろう。
しかし、結果的にこの番組は、日本は共産化しなくてよかったという印象を見る者に与える結果に終わっている。
共産党はなぜ今度の選挙で、いきなり国民連合政権構想を言い出したのだろう。
その事によって、寝た子を覚ましたことになった。
共産党が連立政権の一角を占めるような連立政権は御免蒙りたい。
そう考える国民はいまでも根強い。
実際のところ、共産党はソ連共産革命を支持した。
戦後の政治史は、全面講和か部分講和か、から始まって、
安保闘争をへて今日に至るまで、米国中心の自由主義陣営に与するかどうかが、最大のテーマだった。
いまでこそさんざん批判される米国であるが、それでもロシアや中国よりはましだと考える国民は今でも多い。
ましてや共産主義が政権政党になることなど、とんでもないと考える国民は多い。
今度の選挙は自公にとっても、野党にとっても、負けられない選挙になる。
しかし、自民党が負けても安倍をすげ替えればいいだけの話だが、
野党が負ければ、党の存続そのものが危うくなる。
共産党もまた大きな岐路に立たされることになった。
社民党の道を歩むのか、もとのイデオロギー政党に戻って野党に徹するか、
選挙後は、それを迫られることになる。