★北海道5区補選、流れを決める上で極めて重要。産経新聞も危機感ー(孫崎享氏)

4月24日に京都3区と北海道5区の2つで補欠選挙がある。

安倍首相がどうじつ選挙を狙う中で、今後の動向を決める重要な補欠選挙となる。

京都は、自民党は負けるとみて、立候補を止めた。

北海道5区での勝敗が流れを作るとの認識から、安倍首相は3月12日、

党全国幹事長会議で北海道5区補欠選挙の勝利に向けた決意を表明し

「自民、公明対民主、共産の戦いになる。民共勢力に決して負けるわけにはいかない」旨述べている。

3月20日日刊ゲンダイは「自民党の直近の調査によると、

なんと自民候補と野党候補の支持率は「45対43」の横一線」と報じている。

こうした中、25日付産経新聞「宗男&貴子親子を味方に付けても民共連合軍が自民候補を猛追!」主要点

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・衆院北海道5区補選の情勢がきな臭くなっています。

・自民公認の新人、和田義明氏(44)が大きく先行していると思いきや、

民主、維新、共産、社民の各党が支援する「民共連合」候補の無所属新人、池田真紀氏(43)猛追。

先月末に自民党が行った情勢調査では僅差で競り合う情勢。

・この補選は、町村信孝元衆院議長の死去に伴って行われる選挙。

和田氏は町村氏の次女の夫、いわば「弔い合戦」。

さらに、北海道で影響力を持つ鈴木宗男代表が支援を表明、貴子氏も和田陣営に加わることから、

選挙戦は自民優勢で進む-とみられていただけに、自民党本部は慌てふためき。

・「昨年の調査では2桁以上の差があったのが、1カ月ちょっとで一気に縮まった」(自民党中堅)、

このトレンドが続くようなら、池田氏が和田氏を抜き去るのも時間の問題。

・公明党も「宜野湾市長選並みの支援態勢に入る」(党幹部)方針

・接戦になっている理由は、宗男親子がまだ本腰を入れていないこと、

閣僚の失言や保育園ブログ問題が意外にボディーブロー

・北海道はそもそも、古くは社会党時代から続く民主党の金城湯池(きんじょうとうち)

・北海道3区で民共連合の候補が勝てばモデルケースになることだけは確か。

夏の決戦に向け、民共方式は加速しかねないでしょう。

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なお、鈴木貴子議員が「日本共産党と『破壊活動防止法』、

「日本共産党へのソ連からの秘密資金援助疑惑に関する質問主意書」に関する質問主意書」を提出し

質問主意書を提出。その回答が政界に波紋を呼んでいる。

 ★鈴木のに答えたもの。

もう1つの質問、「日本共産党へのソ連からの秘密資金援助疑惑に関する質問主意書」について、

政府は1つ目の質問に対する答弁は「現在でも破壊活動防止法に基づく調査対象団体」

「『暴力革命の方針』に変わりはない」と答弁し、

後者については「お答えすることは困難である」とし「該当するとみられるようなものは見当たらない」とした。

 この動きは安倍首相が「自民、公明対民主、共産の戦いになる。

民共勢力に決して負けるわけにはいかない」旨述べ、

共産党攻撃することによって、補選、参議院選を戦おうとする動きと関連しているものとみられる。

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