★対ロ外交もサミットの議題だと書いた日経新聞ー(天木直人氏)

共同新聞のスクープを受けて、

南シナ海問題を伊勢志摩サミットで取り上げることについて大手新聞はどう報じるか。

 私はまっさきにきょう3月21日の各紙に注視したが、唯一日経新聞だけが書いた。

 各国に関心の温度差がある南シナ海情勢や北朝鮮の核・ミサイル問題など

アジアの懸念について、明確なメッセージを打ち出せるかどうか。

議長となる安倍首相の手腕が問われそうだと。

 政府が懸念するのは、外相会合やサミットの議論が欧州ペースで進んだ結果、

南シナ海や北朝鮮問題が埋没してしまい、中国などに誤ったメッセージを送ることになることだと。

 岸田外相が欧州を訪れているのも、各国外相に理解を得るためだ、と。

 やはり安倍首相は南シナ海に固執し、岸田外相を使って根回しまでしているのだ。

 しかし、私が注目したのはきょうの日経新聞の記事だ。

 安倍首相はサミットで日本の対ロ外交について説明し、理解ようとしている、と書いている。

 そういえば、安倍首相のサミット前の訪ロやプーチン招待という外交もあった。

 そして、この対ロ外交こそ、欧米と日本の間で大きな齟齬のある問題だ。

 伊勢志摩サミットは、中国との関係を悪化させるだけではなく、欧米との関係まで悪くすることになるのか。

 ますます面白くなってきた。

 伊勢志摩サミットから目が離せない。

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