★この国の支配者層を追い込むことになる巨人の高木投手告発ー(天木直人氏)

そうするしかなかったのだろう。

 こんどこそ野球賭博問題の徹底究明をしなければ読売巨人は世間に顔向けできない。

 だから巨人が高木投手を野球協約に基づき

日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに告発状を提出した。

 熊崎コミッショナーはそれ受け取ってこう言ったという。

 「不正を徹底的にあぶりだすという固い覚悟で調査に臨む」

 そして、調査の対象を巨人の全選手、スタッフにひろげ、

巨人以外の全11球団についても再調査するとともに、

一般からも広く情報提供を求める方針を示したという。

 そうするしかなかったのだろう。

 なにしろ検察幹部からプロ野球コミッショナーに天下った熊谷氏だ。

 ここで甘い態度を取ると癒着だと批判される。

 しかし、この高木投手の告発は、どっちに転んでも、この国の支配者層を追い込む事になる。

 こんどの野球賭博の責任が高木投手で終わる事はあり得ない。

 皆がそれを知っている。

 もし再調査の結果、高木投手やせいぜい一部の野球選手の追加処分で終わるなら、

熊谷コミッショナーは袋叩きに合うだろう。

 隠ぺいに加担したと。

 その一方で、再調査結果が、もし一部の野球選手にとどまらず、

組織的犯罪や暴力団がらみの話に発展するなら、読売巨人の引責だけで済まない。

 日本の支配者層を巻き込んだ一大政治・社会問題に発展する。

 どっちに転んでも大問題だ。

 巨人の高木投手告発は、避けられなかったこととはいえ、日本を震撼させることになる。

 その帰趨から目が離せない。

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