★私だったら北朝鮮のシグナルを見落とさないー(天木直人氏)

いま北朝鮮の瀬戸際外交を擁護する者はいないだろう。

 そんなことをすればあらゆる批判にさらされるだろう。

 しかし、これは擁護ではない。

 外交戦略だ。

 きょう2月24日の日経がソウル発として小さく報じていた。

 北朝鮮の朝鮮中央放送は23日夜、米韓などに対する先制攻撃もあり得ると報じたらしい。

 実際の放送がどのような言葉で行われたかを確認する必要があるが、

もし米韓を名指しておきながら日本の国名をその他とする扱いにしていたなら、

これは米韓と日本をあきらかに区別したことになる。

 私だったら即座にこのメッセージに応えて北朝鮮の出方を見る。

 すなわち直ちに北朝鮮に極秘の交渉を持ちかける。

 北朝鮮がいま一番必要としている日本からの資金援助(賠償)をちらつかせて、

日朝国交正常化と包括的に拉致問題の根本解決を迫る、その交渉を極秘裏に始める

 極秘交渉だから誰も分からない。

 万が一ばれても、米国のように開き直ればいいのだ。

 いま韓国は米国との軍事協力に傾斜して、北朝鮮と戦争も辞さない対決的な姿勢を示している。

 日本はそのような韓国とは一線を画すのだ。

 もちろんリスクはある。

 しかしリスクのない外交はない。

 その目指すところが正しければ、リスクをおかす価値はあるし、あらゆる批判にも耐えられる。

 私が安倍首相だったら、このチャンスを生かす外交をためらわない。

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