★率先して中国と敵対する安倍首相-(天木直人氏)

対米従属の故に中国と敵対せざるを得ないのなら、まだわかる。

 しかし、率先して中国を敵視する首相は、あとにもさきにも安倍首相をおいて他にいないだろう。

 きのう2月19日の日経新聞が驚くべき事を書いた。

 政府が米国に対し、南シナ海での対中警戒監視活動を強化するよう、

積極的に働きかけていたことがわかったというのだ。

 米国が自らの作戦の妨害になると考えて

中国の南シナ海人工島建設とその軍事利用を牽制するのはわかる。

 中国と領有権を争うベトナムやフィリピンが脅威を感じるのはわかる。

 しかし、自らの安全保障に直接関係ない南シナ海における中国の行動を、

日本が率先して米国に対抗措置を取れと働きかける。

 中国にとってこれほど敵対的なことはない。

 見ているがいい。

 今度の米中の軍事的緊張も、そのうち話し合いによって妥協がはかられる。

 いつものように梯子を外されるのは日本だ。

 そして米国に中国をやっつけてくれと働きかけた安倍首相の日本だけが、事実として残る。

 習近平の中国が、そんな安倍首相の日本を忘れるはずがない。

 あまりにも愚かな安倍首相だ。

 外交失格だ。

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