★安保法に関する内閣法制局の情報隠しは目に余るー(天木直人氏)

きょう2月17日の朝日新聞が一面トップで書いた。

 内閣法制局は集団的自衛権の行使を認めた2014年7月の閣議決定に関連し、

国会審議に備えた想定問答を作成しながら、

それを国会の文書開示の要求にもかかわらず、開示を拒否していると。

 記録をつくらなかったから開示できないなら、まだわかる。

 記録をつくらない事自体、もちろん大問題であるが、

それでも、ないものは開示できないから止むを得ない。

 しかし、作成したことが確認されているのに公開しないというのでは、

公文書管理法、情報公開法などの法令違反である。

 しかも国会審議に備えた想定問答である。

 私も作成経験があるのだが、確かに国会答弁の想定問答は、手の内を見せるようなところがある。

 しかし、所詮は国会答弁だ。

 どこを追及されても逃げられるような、曖昧で、中身のない、ごまかしばかりだ。

 そんな国会答弁の想定問答の存在が確認されているのに、それさえも開示しないという。

 もはや安保法に関する内部の議論は、すべからく国民から隠し通すということだ。

 それほど政府内部の議論はデタラメであり、外部の批判に堪えられないということだ。

 国民に開示できないほど、矛盾と詭弁に終始しているという事である。

 野党は何があっても内閣法制局に想定問答の開示を求めなければいけない。

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