初心者向けLJL観戦ガイド


【はじめに】
はじめまして。
私はリーグ観戦を毎日の楽しみにしているLoLプレイヤーです。
この度、日本サーバーの実装が現実的になり初心者の方々も始めやすい環境になりました。
それに伴ってLoLのもう一つの楽しみ方である、“プロによる試合の観戦”のおすすめさせていただきます。
試合観戦が楽しいということもありますが、試合観戦を通じて、自分の知識を増やすことにより試合に勝てるようになります。
実際、私も始めた当初はブロンズ5(このゲームにおける最低のランクで、よほど下手じゃない限りはならない)でしたが、現在はゴールド(平均よりすこし上ぐらい)になりました。
始めたばかりで周りのうまい人に勝てないと嘆いている初心者の方々も試合観戦を通じて知識を増やし、もっと楽しくLoLをプレイしましょう!


【観戦を始める前の前知識】
LoLはプレイする前にピック&バンがあります。
これはお互いのチームがこの試合をどう進めるのかをきめる大切なものです。
最初は見るのがめんどくさいかもしれませんが、解説のRevol氏による丁寧な解説もありますので初心者の方はしっかりみた方が良いと思います。
ここではよく使われる用語、チームの構成を解説したいと思います。

・バン
この試合で使用を禁止するチャンピオン6人(各チーム3人)を順番に選びます。
このときに相手の選手の得意チャンピオンをバンすることを“ターゲットバン”といいます。

・ピック
交互にチャンピオンを2体ずつ選択していきます。先行側が最初の1体、後攻側が最後の1体を選びます。

LoLはドラフト(ピック&バン)が7割とも言われているゲームですので、ここを制するものがLoLを制します。


【チームの構成について】
・集団戦構成(エンゲージ構成)
集団戦で勝った後に、オブジェクト(タワーやバロン、ドラゴン)を取りに行く構成。
エンゲージするために(交戦するために)、強力なAoE CC(範囲スタン、範囲打ち上げ等々)を持つチャンピオンとAoEダメージ(範囲ダメージ)を持つチャンピオンをセットでピックします。

・ポーク&シージ構成
この構成は、オブジェクトの前に敵を集めそこへポーク(長距離スキルによる攻撃)していきます。
エンゲージすることなく敵のチャンピオンのヘルス(HP)を削っていき、オブジェクトの周りから引かせるorオブジェクトの周りでエンゲージして倒す構成です。
長距離スキルをもつチャンピオンとタンク(壁役)能力の高いチャンピオン、そしてディスエンゲージ(交戦拒否)能力をもつチャンピオンをセットでピックします。

・131スプリットプッシュ構成
これは特殊な構成で初心者が一番よくわからない構成だと思います。
これは折りを見てトップに1人、ミッドに3人、ボットに1人置く構成です。
これにより相手もそのように配置せざるを得なくなります。
そして、1人で押しているトップとボットは1vs1が強いチャンピオンをピックし、対面を倒していく構成です。
1vs1が強いチャンピオン二人と、シージ力(タワー折り能力)が高いチャンピオン、そしてそのチャンピオンを補佐するチャンピオン二人をピックします。

・ピックアップ構成
この構成は確定CC(状態異常(スタンや、打ち上げ等々))をもつチャンピオンを選択し、5vs5ではなく、3vs3等の少数戦を起こしていく構成です。
少数戦で勝利した後に、オブジェクトを取りにいきます。
このため、バーストが高いチャンピオン(一気にダメージを与えられるチャンピオン)と確定CCを持つチャンピオンがセットでピックされます。

・プロテクトADC構成
これは名前の通りAdcを守りながら戦っていく構成です。
強力なダメージソースを持つAdcとそれを補佐するチャンピオンをピックする構成です。(補佐する=シールドや、足を早くする等々)
また、ディスエンゲージ能力が高いチャンピオンがピックされる場合もあります。

これ以外にも、特殊な構成がありますが基本的にはここで解説したものに当たると思います。
自分でLoLをプレイするときも、この構成を考えながらピックすると有利にゲームを進めることができます!


【チームのカラーと解説】
・Detonation Focus Me(DetFM)
自他ともに認める“日本最強”。
このチームは全体的にハイレベルな選手が多く、アナリスト(戦術担当)も優秀で試合を有利に進めていくことが多いです。
LJLはこのチームにどこが勝つのかというところが見所です。
世界大会でもMVPに選ばれたり、韓国サーバー(韓国サーバーは世界で一番強いサーバー)でもいろんな選手に認められ、名実ともに日本最強の“Ceros”選手が在籍するチームです。

・Rampage (RPG)
LJL古参チームのひとつ。
ねばり強いプレイが魅力的で、負けてる状態からも勝ちにもっていくことがよくあるチーム。
日本最強のDuo(adcとsup)を持ち、Botレーンから試合を動かしていくことが多い。
Meron選手とDara選手のBotレーンは、ほとんどの試合でレーン戦で勝利しています。
また、チーム内におけるコール(指示)の的確さもあり、安定した強さを持っています。

・Crooz Rascal Jester (CRJ)
LJL古参チームのひとつ
昔は、DetFMとよく比較され、グランドチャンピオンシップなどの大舞台でも活躍していたチーム。
安定した動きが魅力的で、一度手に入れた有利をなかなか手放さないチーム。
突出した選手というのは今のところいないがチーム力で勝ちにいくチーム。

・7th Heaven
前期から参入した新規チーム。
日本最強のTopである“Evi”選手が在籍するチーム。
昔にあったrapid fiveというチームと合併したことにより、豊富な選手層をもつ。
Evi選手を中心としたアグレッシブな仕掛けが魅力的なチームです。

・Unsold Stuff Gaming (USG)
今期参入の新興チーム
その正体は、ほとんどの選手がLJLを経験した選手で構成されたチーム。(Unsoldは売れ残りという意味)
日本最強のSupである“Enty”選手が在籍するチーム。
また、Enty選手だけでなく、全員のメカニクス(操作技術)も高いのでそこも注目ポイント。
SupがMidレーンにローム(移動)して仕掛けていくことが多く、彼の異常なほどのスキルショットの正確さは一度見ると頭に残ってしまうほど。

・Black Eye
USGと同じく今期より参入の新興チーム
LJLの新規加入チームへの洗礼を受け、かなりつらい状況にたたされているチーム。
ただ、Topの“Arford”選手や、Jungleの“serick”選手等の優秀な選手が揃ってるので、今後への期待が高まるチームです。


【LJL中の人】
・Eyesさん
LJLの発起人でもあり、実況の人
LJLを楽しくみれるのは彼のおかげ。
自身もダイヤモンドランク(一番上のランク)のプレイヤーでもあり、解説のRevolさんとの掛け合いも注目ポイント。

・Revolさん
現在のLJL解説の人。
彼の知識量は世界屈指であり、彼がアナリストをしていたチームがLJL予備リーグを抜けた経験もある。(その後、大会規定により本リーグではチームから離脱してしまい、そのチームは惨敗してしまった)
なにより、初心者の方にもわかりやすく解説をしてくれるので彼の解説をきいて、自分の知識を増やしていこう。


【試合中の用語について】
さて、ここからは試合中に使われる用語について解説していきます。
LoLは元が海外のゲームなので英語での略後が多いのですが、覚えると楽です。
できる限りゲームの進行と平行するように解説していきます。

・CS(ラストヒット)
LoLと同じMoba系ゲームであるDota2から引用された言葉でクリープスタックの略です。
これはミニオンや、ジャングルモンスターを倒した数をカウントしてくれます。
この数値を元にそれぞれがどれくらいお金を持っているのか判断します。
レーン戦で相手よりもCSを取っている状態のことを“レーンで勝っている”と言えるでしょう。

・ファーム
レーンやジャングル内でレベル上げやお金稼ぎすること全般をファームと呼びます。

・スワップ
本来、LoLはトップに1人、ミッドに1人、ボットに2人ですが
スワップはトップに2人、ミッドに1人、ボットに1人置くことです。
これは、ボットでのマッチアップ(対面すること)が不利な場合、それを外して違うところでファームすることができる利点があります。

・ワード
わかりやすく言えば松明。
マップ全体が自分と見方がいるところしか見えないのだが、このワードがあればそこも見えるようになる。“視界”という言い方もするときもある。
ワードにも相手から見えるけど時間制限のないピンクワードと時間制付きだが相手から見えないワード(通常ワード)というのがある。

・ガンク
ジャングラーが各レーンに顔を出し、相手を倒しにいくことです。
ここで相手をキルすることができれば、レーンを有利に進めることができます。

・シージ
シージは日本語では攻城戦という意味があります。
LoLにおいては、タワー前に集まりタワーを攻撃してタワーを折ることを言います。
また、タワーは破壊するとチーム全員にお金が入るので取ることにより有利に進められます。

・ブリンク
移動スキルのこと。
移動スキルにも瞬間移動系とダッシュ系の二種類があるので覚えておこう。

・ピール
敵が自チームのAdcやMidに対して仕掛けようとしているところを足止めすることを言います。

・プッシュ
プッシュとはミニオンウェーブ(ミニオンの塊)を敵側に押しつけることをいいます。
また、攻撃しなくても自動的にゆっくり敵側にミニオンが動くようなレーンのことを“プッシュレーン”といいます。
また、その逆でミニオンのプッシュを止めることを“フリーズ”と呼びます。

・ローテーション
ローテーションとは見方がエンゲージしたときに寄ったり、レーンの割り当て変えることを総じて“ローテーション”と呼びます。
相手より先に寄れたり、レーンの割り当てによりプッシュ、またはオブジェクトを取ることに成功した場合“ローテーションで上回った”といいます。

・ブルー(ブルーバフ)
自チームが左下側だった場合左側にあるジャングルモンスター。(逆なら右側)
このモンスターを狩ると、マナが常時回復していくバフ(強化)を手に入れることができます。
試合が進んでいくごとに、Midレーナーに渡すことが多いです。

・レッド(レッドバフ)
自チームが左下側だった場合右側にあるジャングルモンスター(逆なら左側)
このモンスターを狩ると、通常攻撃にスローと継続ダメージが付与されます。
これによりジャングラーはガンクをより決めやすくなります。
試合が進んでいくごとに、Adcに渡すことが多いです。

・ドラゴン
ドラゴンはマップ上のボットサイドに存在するオブジェクトで、とる回数に応じてチーム全員に強力なバフ(強化)を付与することができます。
また、5回取ることにより勝利を決定付けるバフを手に入れることができるので積極的に取っていくことにより相手にプレッシャーをかけることができます。

・リフトヘラルド
リフトヘラルドはマップ上のトップサイドに存在するオブジェクトで、倒すと倒したチームのうち1人が“そのチャンピオンの周りのミニオンの攻撃力を強化するバフ”を得ることができます。
これを見方のソロレーナー(特にTop)に渡すことによりレーンを有利に進めることができます。

・バロン
バロンは20分以降、リフトヘラルドがいたところに沸くオブジェクトです。
獲得したチーム全員に“周囲のミニオンの攻撃力と防御力を強化”“リコールが早くなる”“すべてのステータスの強化”の三つのバフが手に入ります。
このオブジェクトを取ることにより、試合を有利に進められる一方で、狩っている最中は防御力が下がるデバフ(弱体化)をうけ、更に一カ所に固まってしまうため相手チームにエンゲージされてしまう危険性があります。
バロンの奪い合いはいつも壮絶なものがありますので、注目するポイントのひとつです。

・インヒビター
インヒビターは3本目のタワー後方にあるオブジェクトです。
これを取ることにより、封印されていた強化ミニオンがインヒビターを取ったレーンに沸くことになります。
これを取ればそのレーンは自動的にプッシュレーンになりますので、ローテーションで有利にたちやすくなります。
その一方で、単純にミニオンが増えることになりますので、なにもできないと相手に一方的にファームを与えるだけという結果に終わることもあります。

・ネクサス
このゲームの勝敗を決めるオブジェクト
このオブジェクトを破壊すると勝利となる。
なお、この前にあるタワーのことをネクサスタワーと呼ぶ。

・Bo3(Bo5)
ベストオブスリーの略で二本選取の意味。
ベストオブファイブなら三本選取。

・KDA
キルデスアシストの略で、一回死ぬ間に何回キル+アシストを取ったかということ
5キル2デス7アシストならKDAは6.0となります。

・KP
Kill participation の略で意味はキル関与率。
チーム全体のキル数が10で自分のスコアが3キル2アシストならKPは50パーセントとなる。



ここから先は筆者の推し選手や、考えなどを書いていくので、興味なければ http://jp.lolesports.com アクセス!



【筆者の推しプレイヤー】
私は基本的にジャングルやサポートを中心にプレイすることが多いので、そのロールの人が多いですがご容赦ください!

まずは!
Unsold Stuff Gaming Enty選手
この選手は昨年7th heavenに在籍していて、彗星のごとくLJLの舞台に現れました!(その後、彗星のごとく去ったわけなんですが)
彼はなんとこのゲーム最高位であるチャレンジャーランク(ダイヤモンドランクの上)に半年(だったと思う)で到達しました。
このゲームは知識・操作技術両方が揃っていないと勝つのは難しいのですが、彼はそれを操作技術のみをもってして勝っていったわけです。(決して、知識が無いわけではないです!念のため)
彼はスレッシュ・モルガナを中心としたスキルショットチャンピオンを選択するのですが、彼のスキルショットは一度見たら脳裏から離れないほどの正確さで実況でも何度も取り上げられるほどの凄さです。
彼のスキルショットからは目が離せません!

次!
Ranpage Dara 選手
また、サポートで申し訳ないのですが彼の動きからは目が離せません。
彼は終始安定した動きと、敵ジャングル内への進入を両立させるプレイヤーで、実況でも“メンタルゴッド”なんて呼ばれたりしています。
パートナーでもあるMeron選手ともうまくやっており(彼はこれまでパートナーとあまりうまくいっていなかったらしいです。)、Rampageがねばり強く戦えるのも彼らBotレーンの強さが起因するものでしょう。

次!
Rampage Roki 選手
彼は前期元ApexR GamingのMidをつとめていたプレイヤーです。
スケジュール的な問題等もあり、なかなか試合にでることは多くはなかったものの、その中でも際だったものをその当時から発揮していました。
長年、Rampageのスターターだったtei選手の代わりに現在はスターターとして出場していますが、安定したファームと集団戦での立ち位置はLJL屈指だと思います。
特に彼が使うViktorからは目が離せません。


【引退してしまったジャパンレジェンド達】
このコーナー(?)では、実況でもたまに出てくる“引退してしまったレジェンド”に焦点を当てたいと思います。

Amuse 選手
シーズン3唯一(たしか)のジャパニーズチャレンジャーで卓越したスキルでLJLに登場しました。
最後に在籍したチームはOzoneRampage(現在のRampage)で、Topレーンを担当していました。
彼はヘカリムやイレリヤといったキャリートップレーナーを使い何度もゲームをぶちこわしてきました。
ヘカリムといえばAmuseというのがすごく印象に残っています。

Envy 選手
解説のRevol氏曰く、日本最強のjungleだそうです。
海外のプロからも評価が高く、彼がでなかった時に“Rampageは最高のjungleを隠してる”なんて揶揄されたこともありました。
一線からは引退したものの、Rampageのキャプテンを務めているようです。(wiki)
筆者ぐらいのプレイヤーでは現在のTussle選手とenvy選手どちらが優れているのか判断できませんが、また表舞台にたって欲しいとおもっています。

Rainbrain 選手
日本で(多分)一番人気があるjungleプレイヤー。
登場当初はRampageに在籍していましたが、一番記憶にのこっているのはRascalJesterです。
RascaljesterといえばRainbrain。RainbrainといえばRascaljesterというのがその当時LJLを見ていた人達の感想だと思います。
途中、体調的な面でチームを離脱してしまい、次のシーズンからRapid Fiveで活躍していました。
彼は今でもニコニコ生放送や、Twitchで配信をすることがあるので、気になる方は見てみると良いと思います。

Riosilva 選手
現在はLoLを運営するRiot jpに入社しています。
彼は今LJLにいるプロの方々の師匠といえる人で、たくさんのプロが慕っているプレイヤーです。
彼自身もスレッシュの名手であり、彼がDetFMに在籍し、スレッシュをピックした試合は勝率100%を記録したこともありました。
個人的にもずっとファンで彼のスレッシュを見てスレッシュを本格的に使い始めました。
今でも身内向けに解説等しているみたいなので、Riotチームとして表舞台に帰ってきて欲しいですね。
LJL優勝チームvsRioter(riotの社員の事)のエキシビションをやって欲しいですね。Riotさんお願いします。


【書いてみた所感】
こうして書いてみると、いかに自分がLJL見まくってるのかということがよくわかりました。
LJLが始まった頃、僕は友人とのパーティーではなく1人か2人で黙々とやっていた時期でした。
スキル的な面でも限界というかどういう風にゲームを進めればいいのか、わからない時期でもありました。
ただ、ふと見たLJL(この頃、手軽に見れたLoLの大会はJCGだけだった)で“なんで、このシーンでドラゴンを取ったのか”“なんで、このシーンでタワーにプッシュしたのか”“ワードの大切さ”等を学んで、小手先の技術以外にもできることはあるんだと思いwikiを読みまくりました。
また、このころはまだ少なかったですがLoLのメタや流行ってるチャンピオン等をまとめてるサイトも知り、段々このゲームの真の楽しさに気づけました。

日本サーバー実装が現実的になり、僕のように小手先の技術だけではなかなか上に行けない人が必ずでてくると思います。
実際、プレイしていると自分の操作技術と友達の操作技術が全然違うということが多々あります。
その時はLJLを見て、解説に耳を傾けて自分のレーンだけでなく他のレーンもコントロールしてあげましょう。
それだけで、うまい人は更にうまくプレイできる環境になるし、自分は試合に勝てます。
試合に勝てれば楽しいし、試合をコントロールする快感を覚えたらこのゲームをやめることはなくなるでしょう。
僕はこのすばらしいゲームを色んな人にやって欲しいし、一緒にプレイしたいし、昨日の試合について語りたいし、好きなプロについて語りたいです。
なので、これから始める人は気軽に声をかけて欲しいし、今ゴールドプラチナダイヤモンドの人達は初心者に優しく丁寧に教えてあげて欲しい。
今せっかく盛り上がってるシーンを自分達で盛り下げないようにして欲しいし、サモナーの教典に則って紳士的なプレイを心がけましょう。
また、こんなところまで読んでくれた方々、僕のTwitterにサモナーネームを添えてリプライください!一緒にプレイしましょう。

また、LJLを運営していただいてる方々、eyesさんRevolさん両名に感謝申し上げます。

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