★官僚を辞めても権力に追従する薮中三十二元外務事務次官ー(天木直人氏)

組織の中に身を置いて、自分や家族のために、本音を口に出さないのは世渡りの常だ。

 それを批判する気はない。

 しかし、組織の中で成功し、いまはその組織を離れ自由な身になり、

おまけに天下って生活に困らないというのに、なお権力にすり寄るとなると話は別だ。

 きょう2月13日の朝日新聞「考論」に薮中三十二元外務事務次官の意見が掲載されていた。

 オバマ大統領を広島に行かせるなと米国国務省に進言していた事を

ウィキリークスに暴露され、駐米大使を棒に振った元外務官僚だ。

 その薮中元外務事務次官が唱えている。

 北朝鮮の核を阻止するために日米韓が結束して中国に厳しく迫れと。

 外務省を辞めてもまだ安倍首相の機嫌をとっている。

 そうではない、これは自らの信念だ、というなら、なお驚きだ。

 そのような考えを持っている官僚が外交を担って来たから、

日本外交はいつまでたってもアジアで指導力を発揮できなかったのである。

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